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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.75.1 pdmstchkの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

マスタディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,及びデータディレクトリ用RDエリアの整合性を確認します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdmstchk 〔-k チェック対象〕 〔-u 認可識別子〕

(4) オプション

(a) -k チェック対象

コマンド実行時にチェック対象となる資源を指定します。

all:

以下のすべての資源をチェックします。

rdarea:

RDエリアの情報をチェックします。

table:

表の情報をチェックします。

index:

インデクスの情報をチェックします。

view:

ビュー表の情報をチェックします。

plugin:

プラグインの情報をチェックします。

(b) -u 認可識別子

ディクショナリ表を検索するユーザの認可識別子を指定します。

CONNECT権限もしくはDBA権限を持つユーザを指定してください。

このオプションを指定すると,パスワード入力要求の応答付きメッセージが出力されますので,応答付きメッセージが出力されたらパスワードを入力してください。

認可識別子を「"\"」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"\"」と「"\"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。

パスワードを「"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。

このオプションを省略した場合,環境変数PDUSERの設定値を仮定します。このオプションを省略し,かつ環境変数PDUSERも設定していない場合は,このコマンドは実行できません。

(5) 規則

  1. pdmstchkコマンドは,HiRDB稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdmstchkコマンドは,シングルサーバ又はディクショナリサーバを定義しているユニットで実行してください。

  3. pdmstchkコマンド実行時は,環境変数PDHOST,PDNAMEPORTを設定してください。

(6) リターンコード

pdmstchkコマンドのリターンコードを次に示します。

リターンコード

内容

0

正常終了(整合性に問題なし)

4

正常終了(整合性に問題あり)

8

異常終了(コマンド実行中にエラーが発生)

(7) 整合性に問題あるときの対処

pdmstchkコマンドを実行し,不整合を検知した場合,次のどちらかの対処をしてください。

(8) 注意事項

  1. 次のどれかを更新する操作と,pdmstchkコマンドを同時に実行すると,不整合を検知することがあります。このため,同時に実行しないでください。

    • マスタディレクトリ用RDエリア

    • データディレクトリ用RDエリア

    • ディクショナリ表

  2. pdchpathfを実行した場合,pdchpathnを実行してから,このコマンドを実行してください。pdchpathnコマンドを実行する前にpdmstchkコマンドを実行すると,不整合を検知します。

(9) 出力形式

MASTER DIRECTORY RDAREA CHECK(aa....aa)    YYYY/MM/DD hh:mm:ss
[bb....bb]                   ...1
ID=cc....cc, dd....dd        ...1,2
   :                         ...1,2
All Data matched             ...3
[説明]

1は,不整合を検知したデータ種別ごとに表示します。同一のデータ種別が複数回表示されることがあります。

2は,1のデータ種別の中で不整合になったデータをデータのIDごとに繰り返し出力します。

3は,不整合のデータがない場合に出力します。

aa....aa

チェック対象。-kオプションの指定値を表示します。省略時はallを表示します。

YYYY/MM/DD hh:mm:ss

コマンド実行日時(年月日時分秒)

bb....bb

データ種別

表示内容

データ種別

rdarea

RDエリア

table

index

インデクス

view

ビュー表

replica

レプリカRDエリア

plugin

プラグイン

cc....cc

不一致になったデータのID

dd....dd

不一致になった理由を表示します。

理由

説明

Data exists only in MASTER DIRECTORY

この資源はマスタディレクトリ用RDエリアにだけあります。

Data exists only in DICTIONARY TABLE

この資源はディクショナリ表にだけあります。

Data unmatch between MASTER DIRECTORY and DICTIONARY TABLE

マスタディレクトリとディクショナリ表の情報が異なります。

Data unmatch between MASTER DIRECTORY and DATA DIRECTORY

マスタディレクトリとデータディレクトリの情報が異なります。