2.13.1 pdcat【-d sts】の形式と規則
(1) 機能
ステータスファイルの内容を標準出力に出力します。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
(a) ユニット用ステータスファイル
pdcat -d sts 〔{-x ホスト名|-u ユニット識別子}〕 -f 物理ファイル名 〔-v〕 〔-e〕
(b) サーバ用ステータスファイル
pdcat -d sts -s サーバ名 -f 物理ファイル名 〔-v〕 〔-e〕
(4) オプション
(a) {-x ホスト名|-u ユニット識別子}
ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名,又はユニットのユニット識別子を指定します。省略した場合,HiRDBシステム全体の情報を表示します。
- -x ホスト名 〜<識別子>((1〜32))
-
ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名を指定します。
- -u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))
-
ユニット用ステータスファイルに対応するユニットのユニット識別子を指定します。
(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))
サーバ用ステータスファイルに対応するサーバ名を指定します。HiRDB/シングルサーバではHiRDBサーバは一つですが,サーバ用ステータスファイルが操作対象であることを識別するために必ず指定してください。
(c) -f 物理ファイル名 〜<パス名>((167文字以内))
物理ファイルの名称を,絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名で指定してください。
(d) -v
ステータスファイルに関する次の内容をチェックします。
-
レコード(先頭,終端)整合性チェック番号によるレコード破壊チェック
-
pdstsinitコマンド実行時のファイル管理情報によるレコード長,レコード数チェック
-
ステータスファイル管理情報によるファイル更新完了チェック
-
ステータスファイル管理情報内のレコード数,レコード種別チェック
チェック結果が不正の場合,指定したステータスファイルの内容を表示した後に,エラーメッセージを出力します。
このオプションの指定を省略すると,ステータスファイルはチェックされません。
(e) -e
ステータスファイルを排他的にオープンします。このため,ユニット,又はサーバの開始時にこのオプションを指定してpdcatコマンドを実行すると,HiRDBが排他エラーで異常終了する場合があります。
このオプションの指定を省略すると,ステータスファイルは排他的にオープンされません。このため,指定したステータスファイルをHiRDBで使用中の場合,正しい状態が表示されないことがあります。
(5) 規則
-
pdcatコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。ただし,HiRDB開始処理中及び終了処理中は実行できません。
-
pdcatコマンドは,任意のサーバマシンから実行できます。
(6) 出力形式
Path name:aa...a Initial_time Current_time R_le R_co factor Available Manage Assign-Seq bb...b cc...c ddddd ee...e fff% gg...g hh...h ii...i
[説明]
- aa...a:
-
物理ファイルの名称(63けた以内)
- bb...b:
-
初期設定年月日と時刻
年(西暦の下2けた)/月/日 時:分:秒の形式
- cc...c:
-
現用決定年月日と時刻
年(西暦の下2けた)/月/日 時:分:秒の形式
現用ファイルとして使用されていない場合,「−−/−−/−− −−:−−:−−」と表示されます。
- ddddd:
-
レコード長(10進数)
- ee...e:
-
レコード数(10進数)
- fff :
-
ファイル内のレコード使用率(%)
- gg...g:
-
ファイル内の連続空きレコード数(10進数)
- hh...h:
-
ファイル内の管理レコード数(10進数)
- ii...i:
-
システムが使用する内部情報(10進数)
なお,障害が発生したファイルや破壊されたファイルに対する表示内容は,不正となる場合があります。