2.7.1 pdaudswapの形式と規則
(1) 機能
現用の監査証跡ファイルをスワップします。
(2) 実行者
HiRDB管理者でコマンドを実行し,HiRDBへアクセスする際の認証には監査人の認可識別子とパスワードを指定してください。
(3) 形式
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
pdaudswap 〔-U 認可識別子〕
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
pdaudswap -u ユニット識別子 〔-U 認可識別子〕
(4) オプション
(a) -u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))
スワップする現用の監査証跡ファイルがあるユニットの,ユニット識別子を指定します。
(b) -U 認可識別子
監査人の認可識別子を指定します。このオプションを指定すると,パスワード入力要求の応答付きメッセージが出力されます。
- <規則>
-
-
このオプションに指定した認可識別子と,応答付きメッセージに入力したパスワードでHiRDBに接続し,その認可識別子に監査権限があるかをチェックします。
-
このオプションは,応答付きメッセージに応答できる環境でpdaudswapコマンドを実行する場合に指定できます。
-
このオプションを省略した場合,pdaudswapコマンド実行時の環境変数PDUSERの設定値が仮定されます。このオプションを省略し,かつ環境変数PDUSERも設定していない場合,pdaudswapコマンドは実行できません。このオプションを省略する場合は,環境変数PDUSERを設定しておく必要があります(指定例を次に示します)。
(例)
PDUSER=\""認可識別子"\"/\""パスワード"\"
-
(5) 規則
-
pdaudswapコマンドは,HiRDB稼働中のときだけ実行できます。ただし,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始している場合は実行できません。
-
pdaudswapコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
-
pdaudswapコマンド実行中に,pdaudbegin,pdaudend,pdaudrm,及びpdaudswapコマンドを実行すると,コマンドエラーとなります。
-
pdaudswapコマンドは,システム定義にpd_aud_file_nameオペランドを指定していない場合,又はpd_aud_file_nameオペランドに指定している監査証跡ファイルがない場合,コマンドエラーとなります。
-
スワップ先にできるファイルの世代がない場合,及び監査証跡ファイルが1世代も生成されていない場合,コマンドエラーとなります。
-
スワップ先にできるファイルの世代の,監査証跡ファイルのオープンに失敗した場合,自動的にほかの世代へスワップします。
-
システム定義にpd_aud_no_standby_file_opr = downを指定していて,かつ使用できる世代数が残り1世代以下の場合,pdaudswapコマンドを実行するとコマンドエラーになります。
(6) 注意事項
-
pdaudswapコマンドの結果は,pdls -d audコマンド,エラーメッセージの有無,及びコマンド実行時のリターンコードで確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。