付録E.1 固定長ブロックテープでの作成方法
- 〈この項の構成〉
(1) 主な媒体
CMT,AT
(2) ファイル名の例
/dev/cmt00(内蔵CMT),/dev/sysdat(内蔵DAT)
(3) 概略
固定長ブロックテープは,1ブロック512バイトの整数倍の長さを持つテープです。管理情報を媒体上に持たないため,512バイトの整数倍のデータだけ扱えます。そのため,バイナリ形式は扱えません。
DAT形式ファイルは,最終ブロックの未使用部分を0x00でパディングする(0x00は通常のDAT形式ファイルでは出現しない)ことで,扱うこととします。
(4) 作成例
(a) 通常ファイル→固定長ブロックテープ
例えば,/etc/csh.loginというDAT形式ファイルがあり,これを/dev/cmt00というCMT内蔵テープにコピーする場合は,次のようにします。
dd if=/etc/csh.login of=/dev/cmt00 conv=sync →5+1 入力レコード →6+0 出力レコード
- (凡例)
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→:システムの出力
- (説明)
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5+1は512バイトブロックを5個と512バイト未満のブロックを入力したという意味です。
6+0は512バイトブロックを6個出力したという意味です(最終ブロックは,0x00でパディングされます)。