1.4.1 「ファイル」と「ボリューム」の概念
HiRDBでは,「ファイル」及び「ボリューム」を次のように定義しています。
- ファイル:
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ユティリティからみた論理的な単位
- ボリューム:
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物理的な格納単位
通常ファイルの場合,一つの通常ファイルを指します。テープ装置を扱う場合は,各テープ媒体のことを指します。 HiRDBファイルシステムでは,一つのHiRDBファイルを指します。
通常一つの「ファイル」は一つの「ボリューム」の中に格納されます(シングルファイル・シングルボリューム)。しかし,「ファイル」が「ボリューム」に比べて大きい場合,「ファイル」を複数のボリュームに分割して格納することになります(シングルファイル・マルチボリューム)。それとは逆に「ファイル」が「ボリューム」に比べて小さい場合,フォーマット上できるならば,複数の「ファイル」を一つの「ボリューム」上にまとめて格納することになります(マルチファイル・シングルボリューム)。
また,「マルチファイル・シングルボリューム」に「ファイル」を追加してゆくと最後の「ファイル」が次のボリュームにわたって格納されることがあります(マルチファイル・マルチボリューム)。
「ファイル」と「ボリューム」の概念図を次の図に示します。