1.2 運用コマンド一覧
HiRDBの運用コマンド一覧を次の表に示します。なお,運用コマンドによっては,「運用コマンドの実行者」「HiRDB稼働中での実行」「実行するサーバマシン」に,さらに条件が付くことがあります。詳細は,各運用コマンドの説明を参照してください。
運用コマンド |
内容 |
HiRDB稼働中での実行 |
実行するサーバマシン |
|
---|---|---|---|---|
連続認証失敗アカウントロック状態を解除します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBの製品情報を表示します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
各サーバマシン |
|
監査証跡表の自動データロード機能を制御します。 |
HiRDB管理者及び監査人※1 |
○ |
SDS又はMGR |
|
監査証跡の取得を開始します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
監査証跡の取得を停止します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
監査証跡ファイルを削除します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
監査証跡ファイルをスワップします。 |
HiRDB管理者及び監査人※1 |
○ |
SDS又はMGR |
|
pdcopyで取得したバックアップファイルの情報を表示します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
バックアップファイルがあるホストのサーバマシン |
|
グローバルバッファの状態を表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDB稼働中にグローバルバッファの追加,削除,又は変更をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
UAP又はユティリティの処理をするHiRDB側の処理プロセスを,UAP又はユティリティから強制的に切り離し,終了します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
ステータスファイルの内容を表示します。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
メッセージログファイルの内容を表示します。 |
一般ユーザ |
○ |
任意のサーバマシン |
|
COBOL言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
HiRDBの稼働中に,システム定義を変更します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBファイルに登録しているパス情報を変更します。 |
HiRDB管理者 |
× |
SDS又はDS |
|
ディクショナリ表に登録しているHiRDBファイルシステム領域のパスを変更します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
サーバプロセスの常駐プロセス数と最大起動プロセス数を変更します。また,サーバプロセスの情報も表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
Cライブラリファイルを操作します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
RDエリアをクローズします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
SQL実行中のクライアントの,SQLトレースを取得します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
指定したコマンドを,HiRDB管理者として実行します。 |
一般ユーザ |
◎ |
各サーバマシン |
|
pdcmdsetコマンドで設定した内容を表示します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
各サーバマシン |
|
pdcmdactコマンドで実行できるコマンドを設定します。また,pdcmdactコマンドでコマンドを実行できるユーザを設定します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
各サーバマシン |
|
グローバルトランザクションを構成しているトランザクションブランチが,トランザクションを決着できないときに,トランザクションをコミットします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
各サーバマシン |
|
HiRDBシステム定義の整合性をチェックします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
C言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
トラブルシュート情報及び作業用一時ファイルを削除します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
各サーバマシン |
|
レプリカRDエリアのレプリカステータスを切り替えます。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
ユーザLOB用RDエリアを構成するHiRDBファイルで,データが満杯となったHiRDBファイルを,更新凍結状態にします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
RDエリアの状態を表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
定義系SQLを生成します。 |
DBA権限保持者,又は表の所有者。 かつHiRDBグループのユーザ※4。 |
○ |
SDS又はMGR |
|
表の分割条件の取得及び出力をします。 |
DBA権限保持者,又は表の所有者。 かつHiRDBグループのユーザ※4。 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
拡張システム定義スカラ関数の定義又は削除をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域のバックアップを取得します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域の管理情報を変更します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域の整合性の検証及び修復をします。 |
スーパユーザ又はHiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
グローバルトランザクションを構成している各トランザクションブランチが何らかの要因でトランザクションを終了できない場合,強制的にトランザクションを終了します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
各サーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域内のHiRDBファイルの内容を表示します。 |
一般ユーザ |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
ファイルをHiRDBファイルシステム領域用に初期設定します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域を初期設定するサーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域からHiRDBファイルを削除します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
pdfbkupコマンドで取得したバックアップをHiRDBファイルシステム領域にリストアします。 |
HiRDB管理者 |
× |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
HiRDBファイルシステム領域の状態を表示します。 |
一般ユーザ |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
指定したHiRDBファイルシステム領域内にある使用済み領域を初期化します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン |
|
HiRDBシステムの障害情報を取得します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
RDエリアを閉塞します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBシステムで障害が発生した場合,障害の原因を調査するために障害情報を取得します。また,取得する情報の容量見積もりをします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
pdinfogetでcoreファイルが取得できなった場合,coreファイルを取得します。また,取得するcoreファイルの容量見積もりをします。 |
スーパーユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
pditvtrcコマンドで起動したコマンドを停止します。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
指定したコマンドを,指定した秒間隔ごとに実行して,実行結果をファイルに出力します。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
JARファイルの登録,再登録,削除,又は一覧表示をします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
リスト定義情報を表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBシステム定義で指定したファイルグループに物理ファイルを割り当てます。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
自動ログアンロード機能の再開始,中断,又は動作状態の表示をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
ファイルグループのステータスを変更します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
ファイルグループを構成するオープン中の物理ファイルをクローズし,稼働中のHiRDBで使用しないようにします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBファイルシステム領域にログ関係の物理ファイルを作成し,稼働中のHiRDBで使用できるように初期設定します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
シンクポイントダンプファイルの情報を表示します。 |
一般ユーザ |
○ |
SDS又はMGR |
|
システムログファイルの情報を表示します。 |
一般ユーザ |
◎ |
SDS又はMGR |
|
ファイルグループを構成するクローズ中の物理ファイルをオープンし,稼働中のHiRDBで使用できるようにします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBファイルシステム領域にあるログ関係のファイル※3を削除します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
ログ関係のファイル※3をスワップします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
シンクポイントダンプを取得します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
アンロードログファイルの情報を表示します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
アンロードログファイルがあるホストのサーバマシン |
|
アンロードログファイルを作成し,ファイルグループをアンロード済み状態にします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
次に示す状態を表示します。
|
-dオプションの指定によって異なります。 なお,-d aud以外のオプション指定時はHiRDBグループのユーザ※4。 |
-dオプションの指定によって異なります。 |
-dオプションの指定によって異なります。 |
|
インメモリデータ処理に関する操作をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
マルチHiRDB運用時に,メモリを削減できるようにします。 |
スーパユーザ |
× |
SDS又はMGR |
|
マスタディレクトリ用RDエリアとディクショナリ表の整合性をチェックします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はDS |
|
SQLオブジェクト用バッファに格納されているSQLオブジェクトの利用状況を表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
64ビットモードのHiRDBへSQLオブジェクトを移行します。 |
DBA権限保持者,かつHiRDBグループのユーザ※4 |
○ |
SDS又はMGR |
|
OOCOBOL言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
C++言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2。 |
一般ユーザ |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
RDエリアをオープンします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBの付加PPの組み込み・取り外しをします。 |
スーパユーザ |
× |
各サーバマシン |
|
オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアを,オンライン再編成閉塞にします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
更新可能なオンライン再編成の適用条件をチェックします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
カレントRDエリアを,オンライン再編成閉塞のオリジナルRDエリアから,オンライン再編成閉塞のレプリカRDエリアに切り替えます。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
オンライン再編成の追い付き反映の環境を作成します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
オンライン再編成の追い付き反映をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
パラレルローディングを実行します。 |
pdloadと同じ |
○ |
SDS又はMGR |
|
現在稼働中のサーバプロセスを終了させ,代わりに新しいサーバプロセスを開始します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
プラグインの登録,削除,又はバージョンアップをします。 |
DBA権限保持者,かつHiRDBグループのユーザ※4 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
プラグインをセットアップします。 |
HiRDB管理者 |
× |
各サーバマシン |
|
PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)をCSV形式に変換して出力します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
任意のサーバマシン |
|
PRFトレース取得レベル(pd_prf_levelオペランドの指定値)を表示又は変更します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
修正版HiRDBを入れ替え用ディレクトリ下にコピーします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
稼働中のHiRDBを,修正版HiRDBに入れ替えます。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
グローバルトランザクションを構成しているトランザクションブランチがトランザクションを決着できないときに,トランザクションをロールバックします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
各サーバマシン |
|
インナレプリカグループ内のRDエリアの構成情報の整合性をチェックします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はDS |
|
関連するRDエリアの情報の表示,又はRDエリアの関連性チェックをします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
RDエリアの閉塞状態を解除します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
リアルタイムSANレプリケーションの構成確認をします。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションで,ログ適用サイトを終了して,業務サイトからデータベースを引き継ぎます。 |
HiRDB管理者 |
○ |
ログ適用サイトのSDS又はMGR |
|
ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションで,コマンド実行側のサイト状態の設定,若しくは解除,又はサイト状態を表示します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
中断されていたシステムの開始処理又は再開始処理を再開します。 |
HiRDB管理者 |
× |
各サーバマシン |
|
HiRDB Datareplicator連携を開始します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDB Datareplicator連携を終了します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
HiRDBユニットの環境を設定します。 |
スーパユーザ |
× |
各サーバマシン |
|
HiRDB運用ディレクトリ下のHiRDBシステムをOSに登録・削除します。 |
スーパユーザ |
× |
各サーバマシン |
|
HiRDBシステムを開始します。 |
HiRDB管理者 |
× |
SDS又はMGR |
|
ユニット又はサーバを開始します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
統計ログファイルへの統計情報の出力を開始します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
統計ログファイルへの統計情報の出力を停止します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
統計ログファイルをスワップします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
統計ログファイルに統計ログバッファの情報を出力します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
HiRDBシステム,ユニット,又はサーバを終了します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
オープン状態のステータスファイルをクローズします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
ステータスファイル(論理ファイル)を構成する,物理ファイルを初期設定します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
初期設定したステータスファイル,又はクローズしたステータスファイルをオープンします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
ステータスファイルを削除します。 |
HiRDB管理者 |
◎ |
SDS又はMGR |
|
ステータスファイルをスワップします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
サーバのホスト名をDAT形式で表示します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
未決着のトランザクションがある場合,そのトランザクションを強制的に決着します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
|
トランザクションキューイングの開始,又は解除をします。 |
HiRDB管理者 |
○ |
任意のサーバマシン |
|
HiRDBをバージョンアップしたときに,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアを保守します。 |
HiRDB管理者 |
○ |
SDS又はMGR |
- (凡例)
-
◎:HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
○:HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
×:HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
SDS:HiRDB/シングルサーバの場合に,シングルサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。
MGR:HiRDB/パラレルサーバの場合に,システムマネジャがあるサーバマシンで実行することを示します。
DS:HiRDB/パラレルサーバの場合に,ディクショナリサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。
- 注1
-
運用コマンド又はユティリティの実行時に指定したファイルを,ほかの運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用しないでください。同じファイルを運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用した場合は,処理結果が不正となったりエラーが発生したりすることがあります。
- 注2
-
運用コマンドは,HiRDBのサービスの状態が開始(OSによって表記は異なります)となっているときに実行してください。
- 注※1
-
HiRDB管理者でコマンドを実行し,HiRDBへアクセスする際の認証には監査人の認可識別子とパスワードを指定してください。
- 注※2
-
詳細は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
- 注※3
-
システムログファイル及びシンクポイントダンプファイルを示します。
- 注※4
-
通信情報ファイルディレクトリ変更機能を適用している場合は,HiRDBグループに属しているユーザで実行してください。