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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


4.4.1 規則

  1. データベース定義ユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. データベース定義ユティリティは,任意のサーバマシンから実行できます。

  3. 定義系SQLを実行すると,1SQLごとにコミット処理を実行します。

  4. 実行できるSQL文の長さは,最大2,000,000バイトです。

  5. 1行に複数の定義系SQLは記述できません。

  6. データベース定義ユティリティでCREATE INDEXを実行する場合,インデクスを作成する表に行データが格納されていると,CREATE INDEXを実行するときにインデクスを一括作成します。このとき,クライアント環境定義にPDDBLOG=NOを指定していると,データベースの更新ログ取得しないでインデクスを一括作成します。したがって,この場合HiRDB管理者はログレスモードで運用する必要があります。ログレスモードの運用方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

  7. データ連動の対象となる抽出側データべースに対して,ALTER TABLE又はDROP TABLEは実行しないでください。実行した場合,整合性が保証されません。ただし,対象となるデータべース中の表又は列が更新中でなく,かつ既に更新情報がすべて反映側に転送されている場合には,HiRDB側の定義を変更してください。そして,それに合わせてHiRDB Datareplicator側での抽出となる表又は列の抽出定義をhdeprepコマンドで再度解析してからHiRDB Datareplicatorを再起動すると,整合性が保証されます。これらの手順については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator」を参照してください。

  8. システム定義のpd_sql_simple_comment_useオペランドがYの場合,Nの場合と制御文字の扱いが異なるため,制御文字を含むSQLの動作が次のように変わります。

    • 改行コードを含め,2,000,000バイトを超えるSQLがエラーになります。

    • 字句中に制御文字を含むSQLがエラーになります。又はオペランドの値によって結果が異なります。

  9. pddefを実行する場合,文字コードは定義を登録するHiRDBサーバと同じになるように設定し,設定した文字コードで入力してください。

    pddef実行時のLANG環境変数,クライアント環境定義PDLANG,PDCLTCNVMODEの設定方法を次の表に示します。

    表4‒2 pddef実行時のLANG,PDLANG,及びPDCLTCNVMODEの設定方法

    入力文字コード

    定義を登録するHiRDBサーバの文字コード※1

    pddef実行環境の文字コード

    LANG※2

    PDLANG※3

    PDCLTCNVMODE※3

    SJIS(シフトJIS漢字コード)

    SJIS

    SJIS

    Linux版の場合:SJIS

    上記以外の場合:省略

    省略

    UJIS(EUC日本語漢字コード)

    UJIS

    UJIS

    省略

    C(単一バイト文字コード)

    C

    C

    省略

    chinese(EUC中国語漢字コード)

    chinese

    任意

    CHINESE

    GB18030(中国語漢字コード)

    chinese-gb18030

    任意

    CHINESE-GB18030

    Unicode(UTF-8)

    utf-8

    任意(推奨値はC)

    UTF-8

    Unicode(IVS対応UTF-8)

    utf-8_ivs

    任意(推奨値はC)

    UTF-8_IVS,又はUTF-8

注※1

pdsetupコマンドの-cオプションで設定した値です。

注※2

LANG環境変数の指定値はOSごとに異なります。LANGに指定する文字コードについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

注※3

PDLANG,及びPDCLTCNVMODEについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。