Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.30.1 pddblsの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

RDエリアの状態を表示します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pddbls {{-r RDエリア名〔,RDエリア名〕…|-r ALL}
 
        〔{-l|-a}〕 〔{-b|-o}〕 〔-x 〔-y〕〕〔-M〕〔-D〕〔-T〕〔-P〕〔-W 実行監視時間〕
 
      |{-q 世代番号|-C} 〔{-l|-a}〕 〔-x 〔-y〕〕〔-M〕〔-D〕〔-P〕〔-W 実行監視時間〕}

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pddbls {{-r RDエリア名〔,RDエリア名〕…|-r ALL
 
         |-s サーバ名〔,サーバ名〕…}
 
         〔{-l|-a}〕 〔{-b|-o}〕 〔-m〕 〔-x 〔-y〕〔-M〕〔-D〕〔-T〕〔-P〕〔-W 実行監視時間〕〕
 
      |{-q 世代番号|-C} 〔-{l|a}〕 〔-m〕 〔-x 〔-y〕〕〔-M〕〔-D〕〔-P〕〔-W 実行監視時間〕}

(4) オプション

(a) -r RDエリア名〔,RDエリア名〕… 〜<識別子>((1〜30))

表示するRDエリア名を指定します。

(b) -r ALL

すべてのRDエリアに関する情報を表示します。

<規則>

RDエリアを指定する場合の規則については,「運用コマンド,ユティリティでのRDエリアの指定」を参照してください。

(c) -s サーバ名〔,サーバ名〕… 〜<識別子>((1〜8))

サーバ内のすべてのRDエリアに関する情報を表示したい場合,表示するサーバ名を指定します。指定したサーバのすべてのRDエリアに関する情報を表示します。

指定できるサーバ数は最大128個です。129個以上指定すると,129個目以降のサーバは無視されます。

(d) -{l|a}

-l:

RDエリアの状態を表示します。

-a:

RDエリアに関するすべての情報を表示します。ただし,次に示す情報は表示されません。

  • 共用RDエリアに関する情報

  • インメモリデータバッファに関する情報

共用RDエリアに関する情報を表示する場合は-mオプションを,インメモリデータバッファに関する情報を表示する場合は-M及び-Dオプションを指定してください。

また,-mオプションを指定した場合,全バックエンドサーバの共用RDエリア情報が表示されます。ただし,共用RDエリア内のセグメント使用情報については,更新可能バックエンドサーバだけが表示されます。

(e) -b

閉塞状態のRDエリアの情報だけを表示します。サーバ名を指定した場合,そのサーバの閉塞状態のRDエリアについてだけ,情報を表示します。省略した場合,指定したすべてのRDエリアの情報を表示します。

(f) -o

指定したRDエリアと同じオリジナルRDエリアを持つすべてのRDエリアの状態を表示します。

このオプションは,-bオプションとは同時に指定できません。また,-r ALL,又は-s サーバ名を指定する場合は,このオプションを指定してもしなくても,表示される情報は変わりません。

(g) -m

共用RDエリアの情報を表示する場合に指定します。

-rオプションに共用RDエリアを指定し,かつ-mオプションを指定した場合,全バックエンドサーバの該当するRDエリアのRDエリア情報と共用RDエリア情報を表示します。

(h) -x

DAT形式で情報を表示する場合に指定します。

(i) -y

-xオプション指定時に,ヘッダを付ける場合に指定します。

(j) -M

このオプションはインメモリデータ処理に関するオプションです。

-rオプションで指定したインメモリRDエリアに割り当てられたインメモリデータバッファの状態を表示します。

(k) -D

このオプションはインメモリデータ処理に関するオプションです。

-rオプションで指定したインメモリRDエリアについて,次に示す情報を表示します。

  • インメモリ化した時刻

  • インメモリデータバッファとの同期を取った時刻

(l) -T

一時表用RDエリアの属性を表示する場合に指定します。

(m) -q 世代番号

指定した世代番号のすべてのRDエリアの状態を表示します。このオプションは,インナレプリカ機能を使用している環境で,レプリカRDエリアが定義されているRDエリアの情報を表示したい場合に指定します。

このオプションは,-b,-o,-Tオプションとは同時に指定できません。

(n) -C

すべてのカレントRDエリアの状態を表示します。このオプションは,インナレプリカ機能を使用している環境で,レプリカRDエリアが定義されているRDエリアの情報を表示したい場合に指定します。

このオプションは,-b,-o,-Tオプションとは同時に指定できません。

(o) -P

pdchpathfコマンドの実行時刻を表示します。DAT形式では表示しません。

(p) -W 実行監視時間 〜<符号なし整数>((0〜3600))

pddblsコマンドの実行時間を監視する場合に,その監視時間を分単位で指定します。このオプションに指定する値の目安や動作については,マニュアル「HiRDB システム定義」のシステム共通定義pd_cmd_exec_timeオペランドの説明を参照してください。

なお,このオプションに0を指定した場合は,監視を行いません。

また,このオプションを省略した場合は,システム共通定義のpd_cmd_exec_timeオペランドの指定値に従います。

(5) 規則

  1. pddblsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pddblsコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. RDエリア名に,ユーザ用RDエリア又はユーザLOB用RDエリアを指定する場合は,データディクショナリ用RDエリアが次のどちらかの状態でなければなりません。

    • オープン状態,かつ閉塞解除状態

    • オープン状態,pdholdコマンドによる閉塞状態

(6) 注意事項

  1. pddblsコマンドのリターンコードを次に示します。

    0:正常終了

    4:警告終了

    8:異常終了

    12:異常終了(エラーメッセージを表示できない事象が発生)

    12の場合,シングルサーバ又はディクショナリサーバがあるホストのsyslogfile中のエラーメッセージを参照して,エラーの要因を取り除いた後,再度コマンドを実行してください。syslogfile中にエラーメッセージが出力されていない場合は保守員に連絡してください。

(7) 出力形式

(a) -x及び-yオプション省略時

 STATE OF RDAREA
 RDAREA ID     STATUS  [SERVER] TYPE [ORIGINAL-RDAREA] [ORIGINAL-ID]    [GENERATION-NUMBER]
               OPNMODE [SHARED][MEMORY-STATUS]        [REPLICA-STATUS] [REPLICA-COUNTER]
 aa...a bb...b cc...c  dd...d  eeee  kk...k            ll...l           mm
               jj...j  ppp     qq...q                  n                oo
  [SEGMENT   ff...f/gg...g]
  [UNABLE TO DISPLAY CODE=hh]
     :    :   :
  [NOT FOUND ii...i=aa...a]
  [RDAREA NOT FOUND]
  [NO REPLICA DEFINED ii...i=aa...a]
  [NO SPECIFIED GENERATION]
  [DB-STAY-TIME  rr...r]
  [DB-SYNC-TIME  ss...s]
  [RDAREA_FOR_TEMPORARY_TABLE = tt...t]
  [PATH CHANGE = vv...v]
注

kk...k,ll...l,mm,n,oo,[NO REPLICA DEFINED ii...i=aa...a],及び[NO SPECIFIED GENERATION]は,インナレプリカ機能を使用している環境の場合に表示されます。それ以外の場合は表示されません。

[説明]

aa...a:

RDエリア名(30文字以内)

bb...b:

RDエリア番号(10進数11けた)

cc...c:

RDエリアの状態(17文字以内)。RDエリアの状態を次に示します。

RDエリアの状態

意味

セグメント情報

CLOSE

クローズ

△

CLOSE HOLD

クローズ,障害閉塞中

−

CLOSE HOLD(RIS E)

クローズ,障害閉塞中(障害によるログ適用不可能状態)

−

CLOSE HOLD(RIS L)

クローズ,障害閉塞中(ログレスモードのUAP,ユティリティの実行によるログ適用不可能状態)

−

CLOSE HOLD(RIS M)

クローズ,障害閉塞中(pdmodによるログ適用不可能状態)

−

CLOSE HOLD(INQ)

クローズ,参照可能閉塞中

−

CLOSE HOLD(CMD)

クローズ,コマンド閉塞中

−

CLOSE HOLD(BU)

クローズ,更新可能バックアップ閉塞中

○

CLOSE HOLD(BU I)

クローズ,参照可能バックアップ閉塞中

○

CLOSE HOLD(BU W)

クローズ,更新可能バックアップ閉塞中(WAITモード)

○

CLOSE HOLD(BU IW)

クローズ,参照可能バックアップ閉塞中(更新WAITモード)

○

CLOSE HOLD(SYNC)

クローズ,同期化閉塞中

−

CLOSE HOLD(ORG)

クローズ,オンライン再編成閉塞中

−

CLOSE ACCEPT-HOLD

クローズ,pdholdコマンド受け付け状態

−

HOLD

障害閉塞中

−

HOLD(INQ)

参照可能閉塞中

○※

HOLD(CMD)

コマンド閉塞中

○※

HOLD(BU)

更新可能バックアップ閉塞中

○

HOLD(BU I)

参照可能バックアップ閉塞中

○

HOLD(BU W)

更新可能バックアップ閉塞中(WAITモード)

○

HOLD(BU IW)

参照可能バックアップ閉塞中(更新WAITモード)

○

HOLD(SYNC)

同期化閉塞中

−

HOLD(ORG)

オンライン再編成閉塞中

○

HOLD(RIS E)

障害閉塞中(障害によるログ適用不可能状態)

−

HOLD(RIS L)

障害閉塞中(ログレスモードのUAP,ユティリティの実行によるログ適用不可能状態)

−

HOLD(RIS M)

障害閉塞中(pdmodによるログ適用不可能状態)

−

ACCEPT-HOLD

pdholdコマンド受け付け状態

○※

OPEN

オープン

○

(凡例)

○:表示します。

△:RDエリアのオープン契機がDEFER又はSCHEDULEの場合に表示されます。

−:表示しません。

注※

クローズ処理中は,セグメント情報を表示しません。

dd...d:

HiRDB/パラレルサーバの場合,サーバ名(8文字以内)

eeee :

RDエリアの種別

MAST:

マスタディレクトリ用RDエリア

DDIR:

データディレクトリ用RDエリア

DDIC:

データディクショナリ用RDエリア

DLOB:

データディクショナリLOB用RDエリア

USER:

ユーザ用RDエリア

ULOB:

ユーザLOB用RDエリア

LIST:

リスト用RDエリア

RGST:

レジストリ用RDエリア

RLOB:

レジストリLOB用RDエリア

ff...f:

RDエリア内の未使用セグメント数(10進数11けた)

LOB用RDエリアの場合,次のセグメントが未使用セグメント数に含まれますが,同期点に達するまで再使用はできません。同期点に達した後は再使用できるようになります。

  • DELETE文で削除されたBLOB型のデータが格納されていたセグメント

  • UPDATE文で更新されたBLOB型のデータについて,更新前のデータが格納されていたセグメント

  • DROP PROCEDURE,DROP SCHEMAなどの,手続き更新によって削除されたBLOB型のディクショナリデータが格納されていたセグメント

gg...g:

RDエリア内の全セグメント数(10進数11けた)

hh :

リターンコード。リターンコードを次に示します。

リターンコード

意味

対策方法

01

該当するRDエリアが,情報を表示できない状態です。RDエリアの状態については,cc...cを参照してください。

該当しません。

02

該当するRDエリアは,ほかのトランザクションで占有されているため,情報を表示できない状態です。

占有しているトランザクションの実行完了後に,再度実行してください。

03

該当するRDエリアには,グローバルバッファが割り当てられていません。

グローバルバッファを割り当てて,再度実行してください。

04

HiRDBファイルアクセスで異常が発生しました。

対応するエラーメッセージが出力されるので,そのメッセージから対策方法を検討してください。

05

排他処理でエラーが発生しました。

101

RDエリアの種別が不正です。

該当するRDエリアに対して誤った運用をしていないか確認してください。誤りがない場合には,保守員に連絡してください。

ii...i:

RDエリア指定の場合,「RDAREA」と表示されます(6文字以内)。

サーバ指定の場合,「SERVER」と表示されます。

jj...j:

HiRDBファイルシステム領域のオープン契機ユーザ指定値。システム共通定義,データベース初期設定ユティリティ,又はデータベース構成変更ユティリティで指定したHiRDBファイルシステム領域のオープン契機(INITIAL,DEFER,又はSCHEDULEのどれか)を表示します。なお,系切り替え機能を使用している場合は,実行系でコマンドを実行したときにオープン契機を表示します。ただし,次のどれかの系切り替え機能を使用している場合,系切り替えが発生するとオープン契機が変更されることがあります。

  • 高速系切り替え機能

  • 1:1スタンバイレス型系切り替え機能

  • 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能

詳細は,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

kk...k:

オリジナルRDエリアのRDエリア名(30文字以内)

ll...l:

オリジナルRDエリアのRDエリア番号(10進数8けた)

mm:

世代番号(0〜10)

n:

レプリカステータス(C:カレント,S:サブ)

oo:

レプリカカウンタ(1〜10)

オリジナルRDエリアの場合に表示されます。

ppp:

共用RDエリア情報

SUP:共用RDエリア(更新可能バックエンドサーバ)

SRD:共用RDエリア(参照専用バックエンドサーバ)

NON:共用RDエリアではないRDエリア

-mオプションを省略した場合,又はHiRDB/シングルサーバの場合は,ヘッダ,及び共用RDエリア情報は表示されません。

qq...q:

インメモリデータバッファの状態

表示される情報

説明

Y (SYNC)

このRDエリアはインメモリRDエリアになっています。

インメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期が取れている状態(DB同期状態)です。

Y (ASYNC)

インメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期が取れていない状態(DB非同期状態)です。

Y (OBST-MEM)

インメモリデータバッファに障害が発生している状態(バッファ障害状態)です。

Y (OBST-DB)

インメモリRDエリアに障害が発生している状態(RDエリア障害状態)です。

Y (OBST-ALL)

インメモリデータバッファとRDエリアの両方に障害が発生している状態(バッファ障害状態かつRDエリア障害状態)です。

N

このRDエリアはインメモリRDエリアではありません。

-Mオプションを省略した場合は,この情報は表示されません(ヘッダも表示されません)。

rr...r:

RDエリアをインメモリ化した時刻

最後にインメモリ化した時刻を,年(西暦4けた)/月/日 時:分:秒の形式で表示します。インメモリRDエリアがない場合,又は時刻を表示できない場合は,****/**/** **:**:**が表示されます。

-Dオプションを省略した場合は,この情報は表示されません(ヘッダも表示されません)。

ss...s:

インメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期を取った時刻

最後に同期を取った時刻を,年(西暦4けた)/月/日 時:分:秒の形式で表示します。一度も同期を取っていない場合,又は時刻を表示できない場合は,****/**/** **:**:**が表示されます。

-Dオプションを省略した場合は,この情報は表示されません(ヘッダも表示されません)。

tt...t:

一時表用RDエリアの属性

OCCUPIED:特定SQLセッション占有属性の一時表用RDエリア

SHARED:SQLセッション間共有属性の一時表用RDエリア

NONE:上記以外

uu...u:

システムで使用する情報

注
  • 指定したRDエリアがない場合は,「NOT FOUND RDAREA=」が表示されます。

  • 指定したサーバがない場合は,「NOT FOUND SERVER=」が表示されます。

  • -bオプションを指定したときに閉塞状態のRDエリアがない場合,又は-sオプションで指定したサーバにRDエリアがない場合は,「RDAREA NOT FOUND」が表示されます。

  • -aを指定したときに情報が表示されない場合は,「UNABLE TO DISPLAY CODE=hh」が表示されます。

  • -q又は-Cオプション指定時にレプリカRDエリアが定義されていない場合,及び-oオプション指定時に通常のRDエリア(レプリカRDエリアを定義していないRDエリア)を指定した場合に,[NO REPLICA DEFINED ii...i=aa...a]が表示されます。なお,-oオプション指定時には,RDエリア名を同時に表示します。

  • -qオプションに指定した世代番号のレプリカRDエリアがない場合,[NO SPECIFIED GENERATION]が表示されます。

vv...v:

pdchpathfコマンドの実行時刻

YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。

pdchpathfコマンドを実行していない場合,又はpdchpathfコマンド実行後にpdchpathnコマンドを実行した場合,"NO"と表示します。

(b) DAT形式での出力形式(-x及び-yオプション指定時)

"RDAREA","ID","STATUS","UNUSED_SEGMENT","TOTAL_SEGMENT","SERVER","TYPE","OPNMODE","ORIGINAL-RDAREA",
"ORIGINAL-ID","GENERATION-NUMBER","REPLICA-STATUS","REPLICA-COUNTER","SHARED","MEMORY-STATUS",
"DB-STAY-TIME","DB-SYNC-TIME","RDAREA_FOR_TEMPORARY_TABLE","DATAMODEL" [CR]
"aa...a",bb...b,"cc...c",ff...f,gg...g,"dd...d","eeee","jj...j","kk...k",
ll...l,mm,"n",oo,"ppp","qq...q","rr...r","ss...s","tt...t","uu...u" [CR]
注

[CR]は,改行を表します。

[DAT形式での出力規則]
  1. DAT形式で出力する場合の出力規則については,「コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。

  2. 1行に1RDエリアの情報を表示します。

  3. オプションの指定,インナレプリカ使用有無,サーバ種別などによって取得できない情報については,空要素として表示します。

  4. -aオプション指定時にセグメント情報を取得できない状態の場合,RDエリア内の未使用セグメント数に-1,RDエリア内の全セグメント数にリターンコードを表示します。

  5. DAT形式で表示する場合,次のエラーメッセージは出力しません。

    [NOT FOUND ii...i=aa...a]

    [RDAREA NOT FOUND]

    [NO REPLICA DEFINED ii...i=aa...a]

    [NO SPECIFIED GENERATION]