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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.24.1 pdcmdsetの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

pdcmdsetコマンドを実行したユニットのコマンド実行権限変更機能を制御します。次の制御ができます。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdcmdset {-l コマンドアクセスリスト名
      {-C|-D|-E {-c コマンドリストファイル名 | -u ユーザリストファイル名}}
      |-B 出力先ディレクトリ名
      |-R バックアップファイル名
      |-T 出力先ディレクトリ名}

(4) オプション

(a) -l コマンドアクセスリスト名 〜<英数字>((1〜8))

編集対象のコマンドアクセスリスト名を指定します。-Cオプション,-Dオプション,又は-Eオプションと組み合わせて指定します。

(b) -C

-lオプションで指定したコマンドアクセスリスト名で,新たなコマンドアクセスリストを作成します。

<規則>
  • コマンドアクセスリストは16個まで作成できます。

  • 同じ名前のコマンドアクセスリストを複数作成することはできません。

(c) -D

-lオプションで指定したコマンドアクセスリストを削除します。

(d) -E

-lオプションで指定したコマンドアクセスリストのコマンドリスト,又はユーザリストを登録します。-cオプション又は-uオプションと組み合わせて指定します。

(e) -c コマンドリストファイル名 〜<パス名>((1〜1023))

-lオプションで指定したコマンドアクセスリストのコマンドリストに,指定したファイルの内容を登録します。

コマンドリストファイルにはコマンドアクセスリストに登録する運用コマンド・ユティリティ名を,次の形式で記述してください。

コマンドリストの形式

コマンド名                   ...1
    :
コマンド名     # コメント    ...2
# コメント行                 ...3
[説明]
  1. 登録する運用コマンド・ユティリティ名を1行に一つずつ記述します。

  2. 各行にコメントを記述できます。コメントを記述する場合は,コメントの先頭に"#"を記述してください。"#"を記述すると,その行の終わりまでがコメントとしてみなされます。

  3. 行の先頭に"#"を記述した場合は,1行全体がコメント扱いになります。

<規則>
  • 実行権限を変更できる運用コマンド・ユティリティ名を記載してください。詳細は「実行権限を変更できる運用コマンド・ユティリティ一覧」を参照してください。

  • -lオプションで指定したコマンドアクセスリストにコマンドリストが既に登録されていた場合,コマンドリストファイルの内容に置き換わります。

  • コメントの内容はHiRDBに登録されません。

(f) -u ユーザリストファイル名 〜<パス名>((1〜1023))

-lオプションで指定したコマンドアクセスリストのユーザリストに,指定したファイルの内容を登録します。

ユーザリストファイルにはコマンドアクセスリストに登録するユーザ名を,次の形式で記述してください。

ユーザリストの形式

ユーザ名                     ...1
    :
ユーザ名       # コメント    ...2
# コメント行                 ...3
[説明]
  1. 登録するユーザ名を1行に一つずつ記述します。

  2. 各行にコメントを記述できます。コメントを記述する場合は,コメントの先頭に"#"を記述してください。"#"を記述すると,その行の終わりまでがコメントとしてみなされます。

  3. 行の先頭に"#"を記述した場合は,1行全体がコメント扱いになります。

<規則>
  • 一つのコマンドアクセスリストにユーザ名を200まで登録できます。

  • 登録するユーザ名は,次のすべての条件を満たす必要があります。

    ・英字で始まる30文字以内の英数字

    ・サーバマシンに登録済み

  • -lオプションで指定したコマンドアクセスリストにユーザリストが既に登録されていた場合,ユーザリストファイルの内容に置き換わります。

  • コメントの内容はHiRDBに登録されません。

(g) -B 出力先ディレクトリ名 〜<パス名>((1〜1023))

登録されているすべてのコマンドアクセスリストのバックアップを取得し,指定した出力先ディレクトリにバックアップファイルを出力します。

バックアップファイルのファイル名称は,次に示す規則に従って付けられます。

バックアップファイル名:pdcmdacl.YYYYMMDDhhmmss

YYYYMMDDhhmmss:バックアップファイル出力時刻(年月日時分秒)

出力先ディレクトリにバックアップファイル名と同じ名前のファイルがある場合,バックアップファイルで上書きします。

(h) -R バックアップファイル名 〜<パス名>((1〜1023))

指定したバックアップファイルから,コマンドアクセスリストを回復します。

登録されていたすべてのコマンドアクセスリストは削除され,バックアップファイルの内容に置き換えられます。

(i) -T 出力先ディレクトリ名 〜<パス名>((1〜1023))

指定したパスにコマンドリストのテンプレートファイルを出力します。

テンプレートファイルのファイル名称はsample.clistです。

出力先ディレクトリにテンプレートファイル名と同じ名前のファイルがある場合,テンプレートファイルで上書きします。

(5) 規則

  1. pdcmdsetコマンドは,コマンド実行権限変更機能を有効にした環境で実行できます。コマンド実行権限変更機能を有効にする手順については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

  2. pdcmdsetコマンドはHiRDBの稼働状態に関係なく実行できます。

(6) リターンコード

0:正常終了

8:異常終了

(7) 注意事項