2.22.1 pdcmdactの形式と規則
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
HiRDB管理者だけ実行できるHiRDBの運用コマンド・ユティリティを,HiRDB管理者として実行します。
(2) 実行者
HiRDBグループ内のユーザが実行できます。
(3) 形式
pdcmdact コマンド名 〔コマンドオプション〕
(4) コマンド引数
(a) コマンド名 〜<英数字>
実行権限を与えられている運用コマンド・ユティリティ名を指定します。
(b) コマンドオプション
コマンド名に指定した運用コマンド・ユティリティに指定するオプションを指定します。指定するオプションの形式は,コマンド名に指定した運用コマンド・ユティリティの形式に従います。
(5) 規則
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pdcmdactコマンドは,コマンド実行権限変更機能を有効にした環境で実行できます。コマンド実行権限変更機能を有効にする手順については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
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pdcmdactコマンドはHiRDBの稼働状態に関係なく実行できますが,pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティが実行できるかどうかは,指定した運用コマンド・ユティリティの規則に従います。
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pdcmdactコマンドはすべてのユニットで実行できますが,pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティが実行できるかどうかは,指定した運用コマンド・ユティリティの規則に従います。
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pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティは,HiRDB管理者権限で実行されます。
(6) リターンコード
98:異常終了(コマンド名不正,権限不正)
99:異常終了(環境不正,メモリ不足など)
上記以外:pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティの終了コード(運用コマンド・ユティリティの終了コードは,「コマンドのリターンコード一覧」を参照してください)。
(7) 注意事項
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pdcmdactコマンドを実行したユーザが設定していた環境変数やumask,OSのシステム資源の制限値は,pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティに引き継がれます。
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pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティが制御ファイルやHiRDBファイルシステム領域などを参照・操作する場合は,対象のファイルにHiRDB管理者のアクセス権限が与えられているか確認してください。アクセス権限がない場合,HiRDB管理者のアクセス権限を与えてから実行してください。
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pdcmdactコマンドに指定した運用コマンド・ユティリティがファイルを作成した場合,そのファイルにはHiRDB管理者のアクセス権限だけが与えられている場合があります。必要に応じてHiRDB管理者に連絡し,ファイルのアクセス権限を変更してください。