付録G.4 注意事項
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ディスクの換装などで,pdfmkfsコマンドの-sオプションに4096を指定しないで作成したHiRDBファイルシステム領域を,論理セクタ長が4096バイトのディスクへOSのコマンドなどを使用して直接移動した場合,そのHiRDBファイルシステム領域は使用できません。
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ページ長が4096の倍数でないRDエリア及びHiRDBファイルを,論理セクタ長が4096バイトのディスクへ移動する場合,移動対象がシステムファイルのときは,pdstsinitコマンド及びpdloginitコマンドで作成し直してください。
RDエリアの場合,データベース再編成ユティリティ(pdrorg -k unld)でデータを退避し,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のinitialize rdarea文でページ長を4096の倍数に変更後にデータを入れ直してください。なお,論理セクタ長が4096バイトのディスクにRDエリアを作成する場合は,RDエリアのページの最大長は28672になります。そのため,行長が28626以上の表のデータは移動できません。
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データベース複写ユティリティ(pdcopy)及びpdfbkupコマンドでのバックアップの取得と,データベース回復ユティリティ(pdrstr)及びpdfrstrコマンドでのバックアップからの回復の可否を次の表に示します。
RDエリアのページ長
HiRDBファイルシステム領域のセクタ長
回復可否
バックアップ取得先
バックアップからの回復先
4096の倍数
512,1024
512,1024
回復できます
4096
回復できます
4096
512,1024
回復できます
4096
回復できます
4096の倍数
でない
512,1024
512,1024
回復できます
4096
回復できます
4096
512,1024
該当しません(バックアップ先に作成できません)
4096
該当しません(バックアップ先に作成できません)
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論理セクタ長が4096バイトのディスクでない場合に「運用方法」の操作を行っても問題はありません。
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pdworkに指定したHiRDBファイルシステム領域のセクタ長を変更する場合は,HiRDBが停止した状態で行ってください。