28.3 注意事項
PRFトレース機能を使用する際の注意事項を次に示します。
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PRFトレース機能は,処理の同時実行性を優先しているため,排他を掛けていません。そのため,一部のトレース情報が出力されなかったり,不正な情報が出力されたりすることがあります。
PRFトレース情報を参照する際は,トレース情報を複数回取得し,正常なトレース情報(プロセスごとのPRFトレース通番が連番で出力されている情報)であることを確認してください。
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PRFトレース情報の取得は,トラブルシュート情報取得プロセス(pdprfdプロセス)が行っています。HiRDB稼働中にpdprfdプロセスが異常終了した場合,KFPS05901-Wメッセージを出力してpdprfdプロセスは終了しますが,HiRDBは稼働を継続します。このときPRFトレース情報は取得されていません。PRFトレース情報の取得を再開する場合は,HiRDBを終了後,再度HiRDBを開始してください。これによって,pdprfdプロセスは再起動します。
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pdprfdプロセスが稼働しているかどうかは,次のどちらかの方法で確認できます。
・OSのタスクマネージャなどで,pdprfdプロセスの状態を確認する
・pdprflevelコマンドを実行し,エラーにならないことを確認する
なお,pdls -d prcコマンドでは,pdprfdプロセスの稼働状態は確認できません。
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複数のマシン間のPRFトレース情報を参照する場合,あらかじめマシン間の時刻を一致させることを推奨します。時刻が一致していない場合は,Excelなどを利用して時刻補正をする必要があります。
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PRFトレース情報ファイルに出力されるPRFトレース情報は,バイナリ形式です。そのため,ftpなどでファイル転送を行う場合は,バイナリ形式に対応した転送モードを使用してください。
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PRFトレース情報ファイルの出力先ディレクトリには,PRFトレース情報ファイル以外のファイルを格納しないでください。例えば,PRFトレース情報ファイルのディレクトリ下で圧縮などの作業を行うと,OSコマンドなどが一時ファイルを作成することがあります。このようなことを避けるため,PRFトレース情報ファイルを参照したり,編集したりするときは,作業ディレクトリにコピーしてから行ってください。