26.3 IPアドレスの構成例
系切り替え後,IPアドレスを引き継ぐかどうかで,ネットワークの構成及び運用方法が異なります。それぞれの運用方法については,次に示す箇所を参照してください。
ここではネットワーク構成の違いについて説明します。
- 基本方針
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スタンバイ型系切り替え機能をモニタモードで運用する場合は,基本的にIPアドレスを引き継ぐシステム構成にすることをお勧めします(マルチスタンバイ構成は,IPアドレスを引き継ぐシステム構成の場合だけ適用できます)。IPアドレスを引き継がないシステム構成にすると,IPアドレスを引き継ぐ場合に比べて運用方法が難しくなります。
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高速系切り替え機能を適用するユニットはIPアドレスを引き継がないシステム構成にしてください。
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スタンバイレス型系切り替え機能では,稼働中のホストが処理を引き継ぐため,IPアドレスの引き継ぎが発生しません。
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エイリアスIPアドレスを使用することをお勧めします。
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サーバモードを適用する場合は,IPアドレスを引き継がない構成になります。
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Microsoft Azure環境でCLUSTERPROでのクラスタ構成を構築する場合,IPアドレスを引き継がないシステム構成にしてください。ただし,クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継げます。クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ設定の詳細は,「クラスタソフトウェアがCLUSTERPROの場合」を参照してください。
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Oracle Cloud Infrastructure環境でCLUSTERPROでのクラスタ構成を構築する場合,IPアドレスを引き継がないシステム構成にしてください。
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- 制限事項
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サーバモードで運用する場合はIPアドレスを引き継げません。