23.8.4 クラスタキー及びクラスタリングデータページの格納状態解析
- 確認する目的
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クラスタキーを定義している場合,表及びインデクスの乱れ具合を示す格納順序不正率,重複構造で格納されているキー数を確認してください。
- ●クラスタキーの格納状態解析
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クラスタキーをキー順に検索して,格納位置がページ又はセグメントにわたって格納されている格納位置変更回数と,格納位置変更回数のうち格納順序がページ(セグメント)の昇順に対して逆方向に格納されている格納順序不正回数(率)をページ単位及びセグメント単位で表示します。
ページ分割の発生によって格納順序不正率は上昇します。
- ●クラスタリングデータページの格納状態解析
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クラスタキーを定義した表のデータページをクラスタリングデータページといいます。
クラスタキー中の行データの格納位置情報によって,クラスタキー順に検索した場合の行データの格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)をページ単位及びセグメント単位で表示します。
行の追加及び更新によって格納状態が乱れると,格納順序不正率か格納位置変更回数のどちらか,又は両方が増加します。
- 解析結果の妥当性を判断する方法
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- ●クラスタキーの格納状態解析情報
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インデクス中の格納キー数に比較して行数が多い場合
キーの重複率が高いため,インデクスを使用した検索性能に影響を及ぼします。
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重複キー構造で格納されているキーがある場合
重複度の高いキーがある(又は過去にあった)ため,インデクスを使用した検索性能に影響を及ぼします。
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格納順序不正率が高い場合
データページの格納順序が乱れているため,検索性能に影響を及ぼします。
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- ●クラスタリングデータページの格納状態解析情報
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格納順序不正率が高い場合
データページの格納順序が乱れているため,クラスタキー順アクセス性能に影響を及ぼします。
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格納位置変更回数が表単位の状態解析結果の使用中セグメント数又はページ数から−1したものより大きい場合
データページの格納順序が乱れているため,クラスタキー順アクセス性能に影響を及ぼします。
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- 対策方法
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- ●クラスタキーの格納状態解析情報
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インデクス中の格納キー数に比較して行数が多い場合
インデクス定義の列構成を見直してください。
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重複キー構造で格納されているキーがある場合
現在,重複度の高いキーがある場合は,インデクス構成列中のデータ重複度の高い列を除いた形でクラスタ付きの表を再定義してください。過去に重複度の高いキーがあった場合は,データベース再編成ユティリティで表を再編成又はインデクスを再作成すると,重複キー構造はなくなります。
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格納順序不正率が高い場合
データベース再編成ユティリティで,表を再編成又はインデクスを再作成してください。
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- ●クラスタリングデータページの格納状態解析情報
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格納順序不正率が高い場合
データベース再編成ユティリティで,表を再編成してください。
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格納位置変更回数が表単位の状態解析結果の使用中セグメント数又はページ数から−1したものより大きい場合
データベース再編成ユティリティで,表を再編成してください。
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