21.5.1 例題(テスト環境のHiRDBシステムAで取得したバックアップを本番環境のHiRDBシステムBに移行)
テスト環境のHiRDBシステムAでバックアップを取得し,同じシステム構成の本番環境のHiRDBシステムBに移行します。HiRDBシステムA及びHiRDBシステムBともにHiRDBは稼働しています。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBシステムAでバックアップを取得します
(a) すべてのRDエリア(マスタディレクトリ用RDエリアを除く)を閉塞かつクローズ状態にします
pdhold -r ALL -c
(b) すべてのRDエリアのバックアップを取得します
pdcopy -m C:\rdarea\mast\mast01 -M r -a -b C:\pdcopy\backup01 -p C:\pdcopy\list01
- 〔説明〕
-
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードに参照可能モードを指定します。
-a:全RDエリアのバックアップを取得することを指定します。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの実行結果リストの出力ファイル名を指定します。
(c) すべてのRDエリア(マスタディレクトリ用RDエリアを除く)の閉塞を解除し,オープン状態にします
pdrels -r ALL -o
(2) HiRDBシステムAのバックアップファイルをHiRDBシステムBに転送します
(1)で取得したHiRDBシステムAの全RDエリアのバックアップファイル(C:\pdcopy\backup01)を,HiRDBシステムBに転送します。
(3) HiRDBシステムAのバックアップファイルを使用して,HiRDBシステムBで回復します
(a) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します
pdstop
(b) pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します
pdstart -r
(c) pdrstrコマンドで全RDエリアを回復します
pdrstr -m C:\rdarea\mast\mast01 -b C:\pdcopy\backup01 -a
- 〔説明〕
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-b:HiRDBシステムAで取得したバックアップファイルの名称を指定します。
-a:全RDエリアの回復を指定します。
(d) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します
pdstop
(e) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します
pdstart
コマンドの実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。