20.17.10 システムログファイルの不足を解消した後に実施すること
システムログファイルの不足を解消した後,次に示すことを実施してください。
(1) システムログファイルの容量を見直す
マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「システムログファイルの容量の見積もり」を参照して,システムログファイルの容量を見積もり直してください。
見積もりの結果,追加したシステムログファイルが不要な場合は,追加したシステムログファイルを削除してください。削除方法については,「追加したシステムログファイルを削除する方法」を参照してください。
(2) システムログファイルの不足原因の対処を行う
システムログファイルが不足した原因が分かっている場合は,次の表で説明している見直し又は対処を実施してください。システムログファイルの容量以外の原因で再びシステムログファイルが不足しないようにしてください。
項番 |
システムログファイルの不足原因 |
見直し又は対処の内容 |
---|---|---|
1 |
自動ログアンロード機能が停止したため,アンロード待ち状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 |
「自動ログアンロード機能の運用方法」を参照して,自動ログアンロード機能の設定を見直してください。 |
2 |
システムログファイルをアンロード又は状態変更しなかったため,アンロード待ち状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 |
次に示すどちらかの対処をしてください。
|
3 |
長時間にわたりトランザクションが決着しなかったため,上書きできない状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 |
次に示すどちらかの対処をしてください。
|
4 |
シンクポイントダンプの有効化処理がスキップされたため,上書きできない状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 |
「デファードライト処理適用時のシンクポイント処理時間のチューニング」を参照して,シンクポイント処理時間を見直してください。 |
5 |
システムログファイルに障害が発生したため,スワップ先にできる状態のファイルがなくなり,システムログファイル不足が発生した。 |
システムログファイルに障害が発生した原因を調査して対処してください。 |
6 |
HiRDB Datareplicatorとの連動中に,システムログの抽出処理が追い付かなくなり,抽出未完了状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 |
出力されたHiRDB Datareplicatorのエラーメッセージを参照し,システムログの抽出処理が追い付かなくなった原因を特定して対処してください。 目安として,抽出未完了状態のファイルが,常に全体の3/4以下になるようにしてください。 |
- ■システムログファイルの不足原因が分からない場合
-
システムログファイルの不足によってユニットが異常終了する前に,次に示すメッセージが出力されていないか確認してください。出力されたメッセージによって原因が特定できます。
-
KFPS01150-Eメッセージ
自動ログアンロード機能が停止したときに出力されるメッセージです。上記の表の項番1の見直しをしてください。
-
KFPS01202-Eメッセージ
システムログファイルに障害が発生したときに出力されるメッセージです。上記の表の項番5の見直しをしてください。
-
KFPS02179-Iメッセージ
シンクポイントダンプの有効化処理がスキップされたときに出力されるメッセージです。KFPS02179-Iメッセージが大量に出力されている場合は,KFPS02179-Iメッセージに従った対処をしてください。
-