8.10 UAP又はユティリティの実行時間の監視(無応答障害時の影響を抑える方法)
ここでは,UAP,ユティリティ,又は運用コマンドに無応答障害が発生したときにその影響を最小限に抑える方法について説明します。
夜間に実行するバッチジョブなどで障害(通信障害,瞬断を含む一時的な障害,ディスク障害など)が発生してUAP,ユティリティ,又は運用コマンドが無応答状態になると,そのほかのUAP,ユティリティ,又は運用コマンドもその影響を受けて停滞してしまい,最悪,翌日のオンライン業務に支障をきたすことがあります。UAP,ユティリティ,又は運用コマンドの無応答障害の影響を最小限に抑えるために,次に示すオペランド又はオプションを指定してください。
-
システム共通定義の運用コマンド及びユティリティの実行時間監視オペランド(pd_utl_exec_time,pd_cmd_exec_time)
-
各運用コマンド及びユティリティの実行時間監視オプション
-
各ユティリティのexec_timeオペランド
これらのオペランド又はオプションで指定した時間を過ぎてもUAP,ユティリティ,又は運用コマンドの実行が終了しない場合,そのUAP,ユティリティ,又は運用コマンドを強制終了します。これによって,そのほかの業務に与える影響を最小限に抑えられます。これらのオペランド又はオプションには無応答障害が発生した可能性が高いと考えられる時間を指定してください。
クライアント環境定義のPDCWAITTIMEオペランドについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
システム共通定義のpd_utl_exec_timeとpd_cmd_exec_timeは,実行時間を監視する対象の運用コマンド及びユティリティが異なるため,必要に応じてどちらかのオペランドを指定してください。なお,監視できる運用コマンド及びユティリティについては,マニュアル「HiRDB システム定義」の各オペランドの説明を参照してください。
各運用コマンド及びユティリティのオプション,各ユティリティのオペランドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。