7.1.1 データベースの更新ログ取得方式の概要
HiRDBは,UAP又はユティリティ※によって更新されたデータベースの履歴情報(システムログ中のデータベースの更新ログ)をシステムログファイルに取得しています。ただし,ユーザの指定によっては,このデータベースの更新ログを取得しないこともできます。データベースの更新ログを取得しないと,その分の処理時間が短縮されます。したがって,UAP又はユティリティの実行時間を短縮できます。
- 注※ ここでいうユティリティとは,次に示すユティリティのことです。
-
-
データベース作成ユティリティ
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データベース再編成ユティリティ
-
リバランスユティリティ
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- 〈この項の構成〉
(1) データベースの更新ログ取得方式
(2) データベースの更新ログ取得方式の指定方法
データベースの更新ログ取得方式の指定方法を次の表に示します。
(3) RECOVERYオペランドに関する注意事項
RECOVERYオペランドで指定したデータベースの更新ログ取得方式は,PDDBLOGオペランド又は-lオプションの指定によって変更される場合があります。RECOVERYオペランドとPDDBLOGオペランド又は-lオプションの関係を次の表に示します。
PDDBLOGオペランド 又は-lオプションの指定 |
RECOVERY オペランドの指定 |
UAP(又はユティリティ) 実行時に仮定される値 |
---|---|---|
ALL a ログ取得モード |
ALL |
ALL |
PARTIAL |
PARTIAL |
|
NO |
NO |
|
p 更新前ログ取得モード※ |
ALL |
PARTIAL |
PARTIAL |
PARTIAL |
|
NO |
NO |
|
NO n ログレスモード |
ALL |
NO |
PARTIAL |
NO |
|
NO |
NO |
- (凡例)
-
ALL又はa:ログ取得モード
PARTIAL又はp:更新前ログ取得モード
NO又はn:ログレスモード
注※ PDDBLOGオペランドでは,更新前ログ取得モードを指定できません。
(4) データベースの更新ログ取得方式による運用方法の違い
データベースの更新ログ取得方式によって次に示す運用方法が異なります。
-
UAP又はユティリティが異常終了したときのHiRDBの処理とHiRDB管理者の処置
-
データベースを回復できる時点
(a) UAP又はユティリティが異常終了したときのHiRDBの処理とHiRDB管理者の処置
UAP又はユティリティが異常終了したときのHiRDBの処理とHiRDB管理者の処置を次の表に示します。
データベースの 更新ログ取得方式 |
HiRDBの処理 |
HiRDB管理者の処置 |
---|---|---|
ログ取得モード |
更新したRDエリアの状態をUAP実行前の状態又は異常終了直前の同期点にロールバックします。 |
UAP実行前の状態にロールバックされた場合は,UAPを再実行してください。異常終了直前の同期点にロールバックされた場合は,同期点以降の処理を実行してください。 |
更新前ログ取得モード |
||
ログレスモード |
UAP実行前に取得したバックアップを入力情報として,データベース回復ユティリティでRDエリアを回復してください。その後,UAP又はユティリティを再実行してください。 |
(b) データベースを回復できる時点
データベース回復ユティリティを使用してデータベースを回復できる時点を次の表に示します。
データベースの 更新ログ取得方式 |
データベースを回復できる時点 |
---|---|
ログ取得モード |
バックアップ取得時点又はバックアップ取得時点以降の任意の同期点 |
更新前ログ取得モード |
バックアップ取得時点 |
ログレスモード |