6.5.4 累積差分バックアップの作成
pdcopyコマンド(-dオプションにcを指定)を実行して累積差分バックアップを作成できます。累積差分バックアップを作成すると,回復時に使用するバックアップファイルの容量を削減できることがあります。例えば,毎日同一ページを更新している場合,同一ページの更新情報をマージするため,その分,回復時に使用するバックアップファイルの容量を削減できます。累積差分バックアップの概念を次の図に示します。
- 〔説明〕
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水曜日に累積差分バックアップを取得すると,データベースの回復時には月曜日と火曜日に取得した差分バックアップを使用しません。データベースの回復時に必要なバックアップは,フルバックアップと水曜日に取得した累積差分バックアップになります。
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フルバックアップからの累積差分バックアップを取得するか,又は前回取得した累積差分バックアップからの累積差分バックアップを取得するかは,pdcopyコマンドの-dオプションで指定します。
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- 〈この項の構成〉
(1) 注意事項
累積差分バックアップの作成後,pdfbkupコマンドで差分バックアップ管理ファイルのバックアップを取得してください。
(2) 累積差分バックアップの運用例
累積差分バックアップを使用すると,例えば,次に示すような運用ができます。
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日曜日にフルバックアップを取得します。
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月曜日〜火曜日に差分バックアップを取得します。
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水曜日に,月曜日〜水曜日の分の累積差分バックアップを取得します。※
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木曜日〜金曜日に差分バックアップを取得します。
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土曜日に,木曜日〜土曜日の分の累積差分バックアップを取得します。※
- 注※
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このときのpdcopyコマンドの指定例を次に示します。なお,pdcopyコマンドを実行する前にpdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップしてください。
pdlogswap -d sys -w pdcopy -m C:\rdarea\mast\mast01 -M r -g backupg1 -b C:\pdcopy\backup03 -d c -K C:\pdcopy\admfile -o C:\pdcopy\rfile
- 〔説明〕
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードに参照可能モードを指定します。
-g:差分バックアップグループ名を指定します。(S)の指定は必要ありません。
-b:バックアップファイル名(累積差分バックアップファイル名)を指定します。
- -d:バックアップ種別を指定します。
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a:フルバックアップを取得します。
b:最新のフルバックアップからの累積差分バックアップを取得します。
c:前回取得した累積差分バックアップ,又は前回取得したフルバックアップのどちらか最新のものから,累積差分バックアップを取得します。
d:差分バックアップを取得します。
-K:差分バックアップ管理ファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域名を指定します。
-o:差分バックアップの履歴情報ファイル名を指定します。