付録G.3 運用方法
論理セクタ長が4096バイトのディスクに対してHiRDBファイルシステム領域を作成し,運用する方法について説明します。
(1) HiRDBファイルシステム領域の作成方法
pdfmkfsコマンドの-sオプションに4096を指定してください。詳細はマニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
「適用範囲」が必要になる条件に合致する場合,HiRDBファイルシステム領域のセクタ長を必ず4096バイトにする必要があります。指定しないで作成すると,KFPI21610-Eメッセージを出力し,コマンドがリターンコード12でエラー終了します。
(2) HiRDBファイルの作成方法
-
RDエリア
セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを配置する場合,RDエリアを作成するときに指定するページ長(create rdarea制御文またはinitialize rdarea制御文のpageオペランド)には4096の倍数にしてください。ページ長の最大は,28672になります。
-
システムログファイル
セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にシステムログファイルを作成する場合,レコード長は,4096バイトにしてください。システム定義 pd_log_rec_lengオペランドに4096を指定してpdloginitコマンドで作成してください。pdloginitコマンドに-lオプションを指定している場合は,4096を指定してください。
-
ステータスファイル
セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にステータスファイルを作成する場合,レコード長は,4096の倍数にしてください。pdstsinitコマンドに-lオプションを指定している場合は,4096の倍数を指定するか,指定を省略してください。
-
上記以外のHiRDBファイル
対応は不要です。HiRDBがHiRDBファイルシステム領域のセクタ長を判断し,ページ長を決定します。
(3) グローバルバッファの指定方法
-
論理セクタ長が4096バイトのディスクにRDエリアを作成した場合,システム共通定義(pdsys)に以下の記述を追加してください。
set pd_dbbuff_dev_sector_size = 4096
オペランドを省略するか,又は512を指定した場合,論理セクタ長が4096バイトのディスクに作成したRDエリアへのグローバルバッファを介したI/O処理でエラーが発生し,RDエリアが障害閉塞することがあります。
-
一つのグローバルバッファに,論理セクタ長が4096バイトのディスクに作成したRDエリアと,それ以外のRDエリアを混在しないように定義してください。
混在させた場合,論理セクタ長4096バイトのディスクに作成したRDエリアのI/O処理でエラーが発生し,RDエリアが障害閉塞することがあります。