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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


付録G.3 運用方法

論理セクタ長が4096バイトのディスクに対してHiRDBファイルシステム領域を作成し,運用する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBファイルシステム領域の作成方法

pdfmkfsコマンドの-sオプションに4096を指定してください。詳細はマニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

適用範囲」が必要になる条件に合致する場合,HiRDBファイルシステム領域のセクタ長を必ず4096バイトにする必要があります。指定しないで作成すると,KFPI21610-Eメッセージを出力し,コマンドがリターンコード12でエラー終了します。

(2) HiRDBファイルの作成方法

  1. RDエリア

    セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを配置する場合,RDエリアを作成するときに指定するページ長(create rdarea制御文またはinitialize rdarea制御文のpageオペランド)には4096の倍数にしてください。ページ長の最大は,28672になります。

  2. システムログファイル

    セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にシステムログファイルを作成する場合,レコード長は,4096バイトにしてください。システム定義 pd_log_rec_lengオペランドに4096を指定してpdloginitコマンドで作成してください。pdloginitコマンドに-lオプションを指定している場合は,4096を指定してください。

  3. ステータスファイル

    セクタ長が4096バイトのHiRDBファイルシステム領域にステータスファイルを作成する場合,レコード長は,4096の倍数にしてください。pdstsinitコマンドに-lオプションを指定している場合は,4096の倍数を指定するか,指定を省略してください。

  4. 上記以外のHiRDBファイル

    対応は不要です。HiRDBがHiRDBファイルシステム領域のセクタ長を判断し,ページ長を決定します。

(3) グローバルバッファの指定方法

  1. 論理セクタ長が4096バイトのディスクにRDエリアを作成した場合,システム共通定義(pdsys)に以下の記述を追加してください。

    set pd_dbbuff_dev_sector_size = 4096

    オペランドを省略するか,又は512を指定した場合,論理セクタ長が4096バイトのディスクに作成したRDエリアへのグローバルバッファを介したI/O処理でエラーが発生し,RDエリアが障害閉塞することがあります。

  2. 一つのグローバルバッファに,論理セクタ長が4096バイトのディスクに作成したRDエリアと,それ以外のRDエリアを混在しないように定義してください。

    混在させた場合,論理セクタ長4096バイトのディスクに作成したRDエリアのI/O処理でエラーが発生し,RDエリアが障害閉塞することがあります。