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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.13.1 スタンバイ型系切り替え機能の場合

計画系切り替えには次に示す三つの方法があります。ご利用の環境に応じて方法を選択してください。

〈この項の構成〉

(1) 方法1で計画系切り替えを行う場合

計画系切り替えの手順を次に示します。

<手順>
  1. pdls -d haコマンド又はクラスタソフトウェアのコマンドで次に示すことを確認してください。

    ・計画系切り替えの対象ユニットが稼働状態であること

    ・計画系切り替えの切り替え先ユニットが待機状態であること

  2. 切り替え元のユニットでpdtrnqingコマンドを実行し,トランザクションキューイングを開始してください。

    このとき,pdtrnqingコマンドがリターンコード0で正常終了したことを確認してください。リターンコードが0の場合は,トランザクションキューイングが正常に開始されています。リターンコードが8及び12の場合は,トランザクションキューイングが開始されていません。この場合,原因対策後,pdtrnqingコマンドを再実行してください。

  3. クラスタソフトウェアのコマンド(MSFCの場合,HiRDBのグループをクラスタアドミニストレータで移動)で計画系切り替えを実行してください。

  4. pdls -d haコマンド又はクラスタソフトウェアのコマンドで,切り替え先のユニットが稼働状態であることを確認してください。

計画系切り替えが完了すると,トランザクションキューイングは自動的に解除され,キューイングされていたトランザクションが実行されます。

(2) 方法2で計画系切り替えを行う場合

計画系切り替えの手順を次に示します。

<手順>
  1. pdstopコマンドで実行系HiRDB(ユニット又はサーバ)を終了します。Hitachi HA Toolkit Extensionのtermcommandオペランドにpdstopコマンドを指定している場合は,2のコマンドの延長でHitachi HA Toolkit Extensionがpdstopコマンドを実行するため,pdstopコマンドを実行する必要はありません。

  2. HiRDBのグループをクラスタアドミニストレータで移動します。

  3. 新しく待機系になったHiRDB(又はユニット)を待機状態にする必要があります。待機系HiRDBにpdstartコマンド(HiRDB/パラレルサーバの場合はpdstart -qコマンド)を実行してください。

(3) 方法3で計画系切り替えを行う場合

計画系切り替えの手順を次に示します。

<手順>

クラスタソフトウェアにCLUSTERPROを使用する場合は手順2だけ実行してください。

  1. pdstopコマンドで実行系HiRDB(又はユニット)を終了します。

  2. クラスタソフトウェアのコマンド(HiRDBのグループをクラスタアドミニストレータで移動)で計画系切り替えを実行してください。