21.6.4 例題4(RDエリア単位に回復する場合)
ユーザ用RDエリア(rdarea01,rdarea02)を障害発生直前の最新の同期点に回復します。システムログファイルの運用方法は,システムログをアンロードする運用をしています。
なお,処理対象のRDエリアだけではなく,関連のあるRDエリアについても同時に回復する必要があります。回復対象となるRDエリアについては,「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
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(1) 回復対象のRDエリアに関連のあるRDエリアを確認します
この操作は,ユーザ用RDエリア,及びユーザLOB用RDエリアに対してだけ実行します。また,横分割表を定義している場合は,pdrdreflsコマンドの-tオプションを実行し,横分割表を構成するRDエリアを確認します。
回復対象のRDエリアが不足している場合は,追加します。
pdrdrefls -k chk -e org -c ref -r rdarea01,rdarea02
(2) 障害閉塞しているRDエリアをpdcloseコマンドでクローズします
pdclose -r rdarea01,rdarea02
(3) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます
HiRDB/パラレルサーバの場合は,rdarea01及びrdarea02があるバックエンドサーバのシステムログファイルを調べてください。
pdlogls -d sys
(4) pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします
現用ファイルの内容をアンロードするため,システムログファイルをスワップします。HiRDB/パラレルサーバの場合は,rdarea01及びrdarea02があるバックエンドサーバのシステムログファイルをスワップしてください。
pdlogswap -d sys
(5) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします
(3)で調べた現用ファイルの内容をアンロードしてください。
pdlogunld -d sys -g log01 -o C:\unld\unldlog02
(6) RDエリアをバックアップ取得時点に回復します
ほかの製品のリストア機能を使用して,rdarea01及びrdarea02をバックアップ取得時点に回復します。
(7) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します
pdrstr -m C:\rdarea\mast\mast01 -l C:\unld\unldlog01,C:\unld\unldlog02 -w C:\tmp\sortwork -r rdarea01,rdarea02
- 〔説明〕
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-l:アンロードログファイルの名称を指定します。
-w:ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。
-r:回復するRDエリア(rdarea01,rdarea02)の名称を指定します。
(8) 回復したRDエリアのバックアップを取得します
ほかの製品のバックアップ機能でrdarea01及びrdarea02のバックアップを取得します。
(9) 回復したRDエリアの障害閉塞をpdrelsコマンドで解除してオープンします
pdrels -r rdarea01,rdarea02 -o