17.3.1 環境設定手順
実行者 HiRDB管理者
Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションを使用する場合の環境設定手順を次の図に示します。なお,ここでの説明はJava仮想マシン及びJDBC Driverの環境設定が終了していることを前提としています。
ここで説明した環境設定を終了すると,Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションを作成して実行できます。作成及び実行方法については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) JARファイルを格納するディレクトリを作成します
JARファイルを格納するディレクトリを作成してください。ここで作成したディレクトリ名を(3)で指定するpd_java_archive_directoryオペランドに指定します。
- ポイント
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JARファイルはJARファイル専用のディレクトリに格納してください。
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JARファイルを格納するディレクトリには,インストールしたJARファイル以外のファイルを格納しないでください。
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(2) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します
pdstop
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,ここでHiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
(3) Java関連のHiRDBシステム定義のオペランドを指定します
HiRDBシステム定義の次に示すJava関連のオペランドを指定してください。
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pd_java_routine_stack_size:外部Javaルーチンが使用するスタック領域長をバイト単位で指定します。
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pd_java_archive_directory:JARファイル格納ディレクトリを指定します。
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pd_java_runtimepath:Java Runtime Environmentのルートディレクトリを指定します。
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pd_java_castoff:Java仮想マシンを起動したサーバプロセスを特定の契機で終了させるかどうかを指定します。※2
- 注※1
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Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションのデバッグ時に指定することをお勧めします。通常はこのオペランドを指定しないでください。
- 注※2
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次の場合に指定することを検討してください。通常はこのオペランドを指定しないでください。
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Java仮想マシンの使用によってメモリサイズが大きくなり,システムの空きメモリを圧迫している場合
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別のコネクションでJava仮想マシンが設定したスタックサイズの上限が原因で,Java仮想マシンを使用しないコネクションでも探索条件が多いSQLを実行するとスタックの拡張ができなくなり,サーバプロセスがセグメンテーション障害でアボートする場合
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(4) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します
pdstart