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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


13.22.3 表中の空白文字の統一方法

空白文字を統一するときの運用方法を次に示します。

運用方法
  1. 既存データの空白文字を統一します。「既存データの空白文字を統一する場合」を参照してください。

  2. システム共通定義でpd_space_level=1を指定します。

    これで新規に格納(データロード又はINSERT)するデータに関しては空白文字を統一できます。

  3. 必要に応じてクライアント定義でPDSPACELVL=3を指定してデータを検索してください。

〈この項の構成〉

(1) 既存データの空白文字を統一する場合

既存データの空白文字を統一する方法を次の図に示します。

図13‒95 既存データの空白文字を統一する方法

[図データ]

〔説明〕

既存データの空白文字を統一するには,データベース再編成ユティリティ(pdrorgコマンド)で表を再編成してください。表を再編成するとき,pdrorgコマンドのoption文でspacelvl=1を指定してください。

表の再編成方法については,「表の再編成」及び「表の再編成(例題)」を参照してください。

(2) 新規データの空白文字を統一する場合

新規データの空白文字を統一する方法を次の図に示します。

図13‒96 新規データの空白文字を統一する方法

[図データ]

〔説明〕

新規データの空白文字を統一する場合は,データベース作成ユティリティ(pdloadコマンド)でデータロードをするときに,option文でspacelvl=1を指定してください。なお,option文のspacelvlオペランドを省略すると,システム共通定義のpd_space_levelオペランドの指定が仮定されます。

データロードの方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(3) 別システムに表データを移行する場合

別システムに表データを移行する場合の空白文字の統一方法を次の図に示します。

図13‒97 別システムに表データを移行する場合の空白文字の統一方法

[図データ]

〔説明〕

表データを別システムに移行する場合は,移行先システムでデータをデータロードするときに,データベース作成ユティリティ(pdloadコマンド)のoption文でspacelvl=1を指定してください。

表データを別システムに移行する方法については,「表をほかのHiRDBシステムに移行する方法」を参照してください。

(4) -Wオプション指定で出力したアンロードデータをUAPで使用する場合

-Wオプション指定で出力したアンロードデータをUAPで使用する場合(このUAPで比較処理をする場合)の空白変換方法を次の図に示します。なお,この場合,表中の空白文字が統一されている必要があります。

図13‒98 -Wオプション指定で出力したアンロードデータをUAPで使用する場合

[図データ]

〔説明〕
  • データをアンロードするときにデータベース再編成ユティリティ(pdrorgコマンド)のoption文でspacelvl=3を指定してください。各国文字データの全角空白1文字が半角空白2文字に変換されます。

  • UAPで実施する各国文字データの比較処理は半角空白で行われます。