11.8.1 シナリオによるバックエンドサーバの負荷均等化
月末などにピークを迎える業務がある場合,特定のバックエンドサーバに負荷が集中し,業務の処理速度が遅くなることがあります。この場合,バックエンドサーバの負荷変動に応じてバックエンドサーバの配置を動的に変更し,各ユニットに掛かる負荷を均等化できます。
なお,ここで説明するバックエンドサーバの負荷均等化は,次に示す方法で行うことを想定しています。
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用してバックエンドサーバを移動する
HiRDBのポリシー運用の場合,シナリオテンプレートは次の図に示すようにシナリオ化されて実行されます。
- 用語の説明
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シナリオ:シナリオジョブに実行順序を付けてネットワーク化したオブジェクトです。シナリオにシナリオ登録を実行するとJP1/AJS3に登録され,実行できます。
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シナリオテンプレート:シナリオの実行に必要な環境情報(パラメータ)をシナリオ変数として定義した,手順だけで構成されるシナリオのひな形です。シナリオを作成するときの部品となります。
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シナリオ変数の値:シナリオテンプレートからシナリオを生成するときに補完するユーザ(システム)固有の情報です(HiRDB識別子,ホスト名,サーバ名,移動先のユニット識別子など)。
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ジョブネット:JP1/AJS3で実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネットを実行すると,ジョブネット中のジョブが実行順序に従って自動的に実行されます。
図11‒5 バックエンドサーバの負荷均等化のシナリオ運用形態
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- 〔説明〕
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JP1/AJS2-SOにシナリオテンプレートとシナリオ変数の値を入力してシナリオ(JP1/AJS3のジョブネット)を生成します。シナリオを最初に実行するときに1回だけ行います。
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生成したシナリオ(ジョブネット)をJP1/AJS3に登録して実行します。
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ジョブネットはHiRDB CMのコマンドを実行します。
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HiRDB CMのコマンドはHiRDB CMサーバに処理を要求します。
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HiRDB CMサーバは,システムマネジャがあるサーバマシンのHiRDB CM Agentに処理要求をします。
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システムマネジャがあるサーバマシンのHiRDB CM Agentは,HiRDBのコマンドなどを実行したり,ほかのユニットのHiRDB CM Agentに処理要求をしたりします。
HiRDB CMについては,HiRDB CMのヘルプを参照してください。
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