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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


11.6.2 HiRDBを終了してサーバを移動する場合(RDエリアを再作成しない場合)

HiRDB/パラレルサーバのフロントエンドサーバ(FES1)及びバックエンドサーバ(BES1)を移動します。このときの手順を説明します。

[図データ]

参考

システムマネジャを移動すると影響が大きいため,移動しないことをお勧めします。

〈この項の構成〉

(1) ユニット2のメモリ所要量を確認します

サーバを移動するため,ユニット2のメモリ所要量を見積もり直してください。メモリ所要量の見積もりについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

(2) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

バックアップの取得については,「バックアップの取得例」を参照してください。

(3) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

必ず正常終了させてください。

(4) pdloglsコマンドで,移動元ユニット内のシステムログファイルの状態をチェックします

pdlogls -d sys -s bes1
pdlogls -d sys -s bes2

(5) pdlogunldコマンドでアンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードします

pdlogunld -d sys -s bes1 -g log01 -o C:\unld\unldlog01
pdlogunld -d sys -s bes2 -g log02 -o C:\unld\unldlog02

システムログをアンロードする運用をしていない場合は,pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得してください。バックアップの取得については,「バックアップの取得例」を参照してください。

(6) pdlogrm及びpdstsrmコマンドで,ユニット1及びユニット2の全システムファイルを削除します

pdlogrm -d sys -s fes1 -f C:\sysarea\log01           1
   :
pdlogrm -d spd -s fes1 -f C:\sysarea\sync01          2
   :
pdstsrm -s fes1 -f C:\sysarea\ssts01                 3
   :
pdstsrm -u UNT1 -f C:\sysarea\usts01                 4
   :
〔説明〕
  1. FES1,BES1〜BES3のシステムログファイルを削除します。

  2. FES1,BES1〜BES3のシンクポイントダンプファイルを削除します。

  3. FES1,BES1〜BES3のサーバ用ステータスファイルを削除します。

  4. ユニット1及びユニット2のユニット用ステータスファイルを削除します。

(7) HiRDBシステム定義を変更します

サーバ構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。

(8) pdloginit及びpdstsinitコマンドで,ユニット1及びユニット2に必要なシステムファイルを作成します

pdloginit -d sys -s fes1 -f C:\sysarea\log01 -n 5000        1
   :
pdloginit -d spd -s fes1 -f C:\sysarea\sync01 -n 5000       2
   :
pdstsinit -s fes1 -f C:\sysarea\ssts01 -c 3000              3
   :
pdstsinit -u UNT1 -f C:\sysarea\usts01 -c 3000              4
   :
〔説明〕
  1. FES1,BES1〜BES3のシステムログファイルを作成します。

  2. FES1,BES1〜BES3のシンクポイントダンプファイルを作成します。

  3. FES1,BES1〜BES3のサーバ用ステータスファイルを作成します。

  4. ユニット1及びユニット2のユニット用ステータスファイルを作成します。

ステータスファイルを再作成したため,RDエリアの障害閉塞状態は引き継がれません。したがって,HiRDBの正常開始後,必要に応じてpdholdコマンドでRDエリアを再度閉塞してください。

(9) pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義をチェックします

pdconfchk

エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

(10) RDエリアのHiRDBファイルシステム領域を移動元のユニットから移動します

HiRDBファイルシステム領域のファイルパス名称を移動元ユニットと異なるパス名にする場合,pdchpathfコマンドを使用して変更してください。pdchpathfコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(11) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します

pdstart

(12) (10)でpdchpathfコマンドを実行している場合は,pdchpathnコマンドを実行します

pdchpathnコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(13) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

バックアップの取得については,「バックアップの取得例」を参照してください。

(14) クライアント環境定義を変更します

クライアント環境定義に次に示すオペランドを指定している場合は注意が必要です。これらのオペランドに移動対象のフロントエンドサーバ(FES1)を指定している場合は指定値を変更してください。

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。