10.7.2 HiRDBファイルシステム領域を効率良く仮想化するためには
HiRDBファイルシステム領域を効率良く仮想化する(HDP機能を有効にする)ためには,次の条件でHiRDBファイルシステム領域,及びRDエリアを作成することをお勧めします。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBファイルシステム領域
次の条件をすべて満たすように,pdfmkfsコマンドでHiRDBファイルシステム領域を作成してください。
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-i及び-aオプションを指定しない
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-nオプションには,今後使用する可能性がある最大サイズを指定する
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ダイレクトディスクアクセスで作成する
- 参考
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-iオプションを指定すると,HiRDBファイルシステム領域全体を初期化するため,-nオプションに指定したサイズ分の実ディスクが割り当てられます。そのため,仮想化していないことになります。
(2) RDエリア
RDエリアの自動増分の適用有無によって,RDエリアの初期サイズを決めてください。RDエリアの自動増分については,「RDエリアの自動増分」を参照してください。
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RDエリアの自動増分を適用する場合
初期サイズを必要最低限の大きさにしてください。また,自動増分の方式は「HiRDBファイルシステム領域内でHiRDBファイルを増分する方式」を適用してください。この場合,RDエリアを自動増分するタイミングで,増分したサイズだけDPプールを使用します。
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RDエリアの自動増分を適用しない場合
初期サイズを,今後予想される最大使用サイズにしてください。この場合,RDエリアを作成した時点でRDエリアサイズ分のDPプールを使用します。
RDエリア使用量が最大使用サイズに達した場合,RDエリアの拡張を行ってください。RDエリアの拡張については,「RDエリアの容量を大きくする方法(RDエリアの拡張)」を参照してください。