Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


9.9.1 コマンドのデッドロックプライオリティ値

コマンドのデッドロックプライオリティ値は通常UAPより低いため,デッドロックが発生した場合,コマンドがエラーになります。コマンドをエラーにしたくない場合は,UAPよりコマンドのデッドロックプライオリティ値を高くしてください。なお,コマンドのデッドロックプライオリティ値を高くした場合,デッドロックが発生するとトランザクションがエラーになります。

〈この項の構成〉

(1) デッドロックプライオリティ値を変更できるコマンド

次に示すコマンドのデッドロックプライオリティ値を変更できます。

(2) デッドロックプライオリティ値の一覧

デッドロックプライオリティ値の一覧を次の表に示します。

表9‒3 デッドロックプライオリティ値の一覧

種別及び条件

デッドロックプライオリティ値

UAP

クライアント環境定義のPDDLKPRIOの値

96

96

64

64

32

32

省略

X/Open XAインタフェースを使用する場合

96

X/Open XAインタフェースを使用しない場合

64

ユティリティ

64

コマンド

pdhold -b

pd_command_deadlock_priorityの値

上記以外のコマンド

64

注※

このオペランドにデッドロックプライオリティ値として32,64,96,120のどれかを指定できます。このオペランドを省略した場合,排他資源の種別によってデッドロックプライオリティ値が次のとおりに設定されます。

  • 64に設定される排他資源

    ディクショナリ表(DICT)

  • 120に設定される排他資源

    RDエリア(RDAR)

    RDエリア増分(RDLF)

    RDエリア状態(RDAS)

    バックアップ閉塞(HOLD)

参考
  • デッドロックプライオリティ値が小さい方が処理の優先度が高くなります。デッドロックプライオリティ値が大きくなるほど優先度が低くなります。

  • デッドロックプライオリティ値が同じ場合は,先に実行したトランザクションが優先されます。