9.9.1 コマンドのデッドロックプライオリティ値
コマンドのデッドロックプライオリティ値は通常UAPより低いため,デッドロックが発生した場合,コマンドがエラーになります。コマンドをエラーにしたくない場合は,UAPよりコマンドのデッドロックプライオリティ値を高くしてください。なお,コマンドのデッドロックプライオリティ値を高くした場合,デッドロックが発生するとトランザクションがエラーになります。
(1) デッドロックプライオリティ値を変更できるコマンド
次に示すコマンドのデッドロックプライオリティ値を変更できます。
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pdhold -b(バックアップ閉塞)
(2) デッドロックプライオリティ値の一覧
デッドロックプライオリティ値の一覧を次の表に示します。
種別及び条件 |
デッドロックプライオリティ値 |
|||
---|---|---|---|---|
UAP |
クライアント環境定義のPDDLKPRIOの値 |
96 |
96 |
|
64 |
64 |
|||
32 |
32 |
|||
省略 |
X/Open XAインタフェースを使用する場合 |
96 |
||
X/Open XAインタフェースを使用しない場合 |
64 |
|||
ユティリティ |
64 |
|||
コマンド |
pdhold -b |
pd_command_deadlock_priorityの値※ |
||
上記以外のコマンド |
64 |
- 注※
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このオペランドにデッドロックプライオリティ値として32,64,96,120のどれかを指定できます。このオペランドを省略した場合,排他資源の種別によってデッドロックプライオリティ値が次のとおりに設定されます。
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64に設定される排他資源
ディクショナリ表(DICT)
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120に設定される排他資源
RDエリア(RDAR)
RDエリア増分(RDLF)
RDエリア状態(RDAS)
バックアップ閉塞(HOLD)
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- 参考
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デッドロックプライオリティ値が小さい方が処理の優先度が高くなります。デッドロックプライオリティ値が大きくなるほど優先度が低くなります。
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デッドロックプライオリティ値が同じ場合は,先に実行したトランザクションが優先されます。
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