9.2.6 障害発生時の対処方法
- 〈この項の構成〉
(1) システム構成変更コマンド実行時にエラーが発生した場合
システム構成変更コマンド実行時にエラーが発生した場合の対処方法を次の図に示します。
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- 注※1
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この区間でエラーが発生した場合は「構成変更の前準備でエラーが発生した場合」を参照してください。
- 注※2
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この区間でエラーが発生した場合は「HiRDBシステム定義の変更処理でエラーが発生した場合」を参照してください。
- 注※3
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この区間でエラーが発生した場合は「HiRDBシステム定義の変更後の処理でエラーが発生した場合」を参照してください。
(a) 構成変更の前準備でエラーが発生した場合
この区間でエラーが発生した場合は,出力されたメッセージからエラー原因を調査して対処してください。また,pdlsコマンドでHiRDBが停止していないかを確認してください。停止している場合はpdstartコマンドでHiRDBを開始してください。この場合,変更前のHiRDBシステム定義でHiRDBが開始します。
なお,HiRDBの終了処理失敗に伴うメッセージ及びアボートコードが出力されることがあります。この場合,メッセージ及びアボートコードの対処方法に従ってください。
(b) HiRDBシステム定義の変更処理でエラーが発生した場合
この区間でエラーが発生した場合は,HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの使用状況や,HiRDBシステム定義ファイルのアクセス権を確認してください。また,pdlsコマンドでHiRDBが停止していないかを確認してください。停止している場合は,%PDDIR%\conf\backconf下の変更前のHiRDBシステム定義ファイルを%PDDIR%\conf下にコピーして回復してください。その後,pdstartコマンドでHiRDBを開始してください。
(c) HiRDBシステム定義の変更後の処理でエラーが発生した場合
この区間でエラーが発生した場合はシステム構成変更コマンドが自動的に変更前のHiRDBシステム定義に戻します。出力されたメッセージからエラー原因を調査して対処してください。その後,%PDDIR%\conf下のHiRDBシステム定義を確認してください。
また,pdlsコマンドでHiRDBが停止していないかを確認してください。停止している場合はpdstartコマンドでHiRDBを開始してください。変更後のHiRDBシステム定義でHiRDBを開始する場合は,%PDDIR%\conf\chgconf下のHiRDBシステム定義ファイルを%PDDIR%\conf下にコピーした後にHiRDBを開始してください。
なお,HiRDBの開始処理失敗に伴うメッセージ及びアボートコードを表示することがあります。この場合,変更後のHiRDBシステム定義及び環境に問題があると考えられるため,次に示す対処をしてください。
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pdconfchkコマンドで変更後のHiRDBシステム定義を確認してください。
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メッセージに従って,変更後のシステム構成で必要なリソースを確保してください。
(2) 変更後のHiRDBシステム定義でHiRDBが稼働できない場合
変更後のHiRDBシステム定義でHiRDBが稼働できない状態が発生した場合,自動的に変更前の定義に戻してHiRDBを稼働しようとします。変更前のHiRDBシステム定義でもHiRDBが稼働しない場合,エラーメッセージに従って対処してください。
(3) KFPS04665-Wメッセージが出力された場合
KFPS04665-Wメッセージが出力された場合,次に示す手順で対処してください。
- 〈手順〉
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KFPS04665-Wメッセージに表示されたユニットを確認します。
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pdls -d svrコマンドを実行してユニットの状態を確認します。実行結果のSTATUSを確認して,STOP(A)のユニットがあるか確認します。
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STOP(A)のユニットがある場合,そのユニットをpdstop -zコマンドで強制終了してください。
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KFPS04665-Wメッセージに表示されたユニットの%PDDIR%\conf及び%PDCONFPATH%下のHiRDBシステム定義ファイルを,変更後のHiRDBシステム定義ファイルに置き換えます。
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pdstart -uコマンドでユニットを再開始します。
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