6.1.1 基本項目
- 〈この項の構成〉
(1) バックアップの取得単位
バックアップの取得単位は,データベース複写ユティリティのオプションで指定します。バックアップは次に示す単位で取得できます。
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システム単位(すべてのRDエリア)
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ユニット単位(ユニット下のすべてのRDエリア)※
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サーバ単位(サーバ下のすべてのRDエリア)※
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RDエリア単位(個々のRDエリア)
注※ HiRDB/パラレルサーバ限定の機能です。
(2) バックアップの取得時期
バックアップは定期的に取得してください。ただし,次に示す作業をする場合は必ずバックアップを取得してください。このタイミングで取得していないと,障害が発生したときに最新の同期点までデータベースを回復できなくなります。
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ログレスモードのUAP又はユティリティを実行する場合,その実行前後
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更新前ログ取得モードのUAP又はユティリティを実行した場合,その実行後
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RDエリアに対してデータベース構成変更ユティリティを実行した場合,その実行後
なお,RDエリアの移動を実行する場合,その実行前にも取得してください。
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システムログを使用した回復を実行した後
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アンロードログファイルだけを使用して回復を実行する前
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HiRDBのバージョンアップをする場合,その実行前後
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プラグインの登録後(pdplgrgstコマンドの実行後)
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プラグインの使用を中止した後(pdpluginオペランドを削除した後)
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RDエリアをインメモリ化した場合,又はインメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期を取った場合,その実行後
また,次に示す作業をする場合にバックアップを取得しておくと,障害が発生したときに回復に掛かる時間を短縮できます。
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システム用RDエリアのバックアップを取得する必要がある処理の実行後
システム用RDエリアのバックアップを取得する必要がある処理とは,表「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」で,マスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,又はデータディクショナリ用RDエリアのバックアップ取得が必要と記載されている処理です。
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表のデータを大量更新した後
(3) バックアップファイルを格納するサーバマシン
バックアップファイルは,HiRDBが稼働するサーバマシンであればどこにでも作成できます。バックアップを取得したRDエリアと同じサーバマシンに作成する必要はありません。CMT又はDATなどのデバイスが,ほかのサーバマシンにある場合に適用してください。
バックアップファイルを格納するサーバマシンは,データベース複写ユティリティ(pdcopyコマンド)のオプションで指定できます。
(4) データベース複写ユティリティ以外でRDエリアのバックアップを取得する場合の注意事項
データベース複写ユティリティ以外でRDエリアのバックアップを取得する場合は,次に示すどれかの操作をしてからバックアップを取得してください。
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pdhold -cコマンドでRDエリアを閉塞かつクローズ状態にしてください。
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pdhold -bコマンドでRDエリアをバックアップ閉塞状態にしてください。
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HiRDBを正常終了させてください。