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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


1.6.1 HiRDB開始時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) %PDDIR%¥tmpにアクセスしたままの状態だとHiRDBを開始できないことがあります

エクスプローラなど,ほかのアプリケーションで%PDDIR%\tmpにアクセスしたままの状態でHiRDBを開始しないでください。HiRDB開始時に作業ディレクトリである%PDDIR%\tmpをHiRDBが削除するため,ほかのアプリケーションでアクセスしていると排他エラーとなり,HiRDBが開始できないことがあります。

(2) HiRDB/パラレルサーバ開始時の注意事項

HiRDB/パラレルサーバのインストール直後は,サービスのアカウントがシステムアカウントに設定されているため,次に示す手順でユーザアカウントに変更してください。システムアカウントの設定で起動した場合,KFPH22011-E(システムコールエラー)でHiRDBが異常終了します。

〈手順〉
  1. [コントロールパネル][サービス]をダブルクリックします。

  2. [サービス]リストボックスからHiRDB/ParallelServerを選択し,[停止]をクリックします。

  3. HiRDBが開始状態でないことを確認します。

  4. [サービス]リストボックスからHiRDB/ParallelServerを選択し,[スタートアップ]ボタンをクリックします。

  5. [ログオン]がシステムアカウントに設定されているため,アカウントを選択します。

  6. アカウントの右にあるボタンをクリックし,[ユーザの追加]を開きます。

  7. 名前の一覧からHiRDB管理者を選択し,[追加]をクリックします。

  8. [OK]をクリックします。

  9. [パスワード]ボックスにHiRDB管理者のパスワードを入力します。同じパスワードを[パスワードの確認入力]ボックスにも入力します。

  10. [OK]をクリックします。

  11. [サービス]リストボックスからHiRDB/ParallelServerを選択し,[開始]をクリックします。

(3) HiRDB開始処理中の注意事項

プロセスの起動とサーバマシンのログオフ処理が重なると,プロセスが初期化エラーになることがあります。この場合,KFPS01820-Eメッセージ(end stateの値は8000)が出力されます。プロセスによって,初期化エラーが発生したときの現象は異なります。例えば,ユニットコントローラのプロセスや,後処理プロセスで初期化エラーが発生すると,HiRDBはユニットダウンします。

プロセスは,主にHiRDBの開始処理時に頻繁に生成されますが,稼働中や終了処理時に生成されるものもあります。このため,初期化エラーを回避するには,HiRDBの稼働中はサーバマシンのログオフ操作を控えるのが最適です。これが難しい場合は,プロセスが頻繁に生成される開始処理時などに限り,ログオフ操作を控えてください。