12.1.9 例題4(エンディアンが異なるシステムに,バイナリデータを含む表を移行する場合)
HiRDBシステムA(ビッグエンディアン)の表(TABLE1)をHiRDBシステムB(リトルエンディアン)に移行します。
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TABLE1にはLOB列が定義されています。
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TABLE1にはインデクス(INDEX1)が定義されています。
なお,移行先システムには,同じ名称のRDエリア(RDAREA1〜RDAREA6)が作成されているとします。
- 〈この項の構成〉
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(1) pdholdコマンドでRDAREA1〜RDAREA6を閉塞します
pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6
(2) pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します
制御文ファイル(/pdrorg/rorg01)の内容を次に示します。
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
unload /pdrorg/unfile1
- 〔説明〕
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アンロードデータファイルの名称を指定します。
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
unload bes1:/pdrorg/unfile1
- 〔説明〕
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アンロードデータファイル(bes1用)の名称を指定します。
(3) pdrorgコマンドでTABLE1のデータをアンロードします
pdrorg -k unld -g -W bin -t TABLE1 /pdrorg/rorg01
- 〔説明〕
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-k:アンロードをするためunldを指定します。
-g:HiRDB/パラレルサーバで,TABLE1をサーバ間横分割している場合に指定してください。アンロードデータファイルが一つになります。
-W:pdload用の入力データファイルを作成する場合に指定します。この場合,TABLE1にはバイナリ形式の列を含むため,バイナリ形式のbinを指定します。
-t:アンロードする表の名称を指定します。
/pdrorg/rorg01:(2)で作成したpdrorgコマンドの制御文ファイル名を指定します。
(4) pdrelsコマンドでRDAREA1〜RDAREA6の閉塞を解除します
pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6
(5) pddefrevコマンドで定義系SQLを生成します
pddefrev -f ctrl1 -o /pddefrev/expfile1
- 〔説明〕
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-f:定義系SQLを生成したい表やストアドプロシジャを指定した制御文ファイルを指定します。
-o:生成した定義系SQLを出力するファイルの名称を指定します。
(6) アンロードデータファイル及び搬出ファイルをCMTなどの媒体に格納します
(3)で作成したアンロードデータファイル,及び(5)で生成したファイルをCMTなどの媒体に格納します。
移行元システム(HiRDBシステムA)での作業はこれで終わりです。
(7) 移行先システムにアンロードデータファイル及び搬出ファイルを格納します
これ以降は移行先システム(HiRDBシステムB)での作業になります。
CMTなどの媒体に格納したアンロードデータファイル及び搬出ファイルを移行先システムに格納します。
(8) TABLE1を所有するユーザのスキーマをpddefコマンドで定義します
pddef CREATE SCHEMA AUTHORIZATION USR01;
(9) システムログファイルをスワップします
バックアップを取得する前に,pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします。
pdlogswap -d sys -w
- 〔説明〕
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HiRDB/パラレルサーバの場合,-sオプションを指定して,バックアップ対象の全サーバ分pdlogswapコマンドを実行します。
(10) pdcopyコマンドでバックアップを取得します
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -r RDMAST,RDDIR,RDDIC,RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6 -b /pdcopy/backup01 -p /pdcopy/list01
- 〔説明〕
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データベース移行中の障害発生に備えてバックアップを取得します。バックアップを取得するRDエリアを次に示します。
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マスタディレクトリ用RDエリア
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データディレクトリ用RDエリア
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データディクショナリ用RDエリア
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搬入する表を格納するユーザ用RDエリア及びユーザLOB用RDエリア(RDAREA1〜RDAREA6)
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-r:バックアップを取得するRDエリアの名称を指定します。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。
バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。
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(11) pddefコマンドで定義系SQLを実行します
pddef < expfile1
- 〔説明〕
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(5)で生成した定義系SQLを記述した入力ファイルを指定します。
(12) pdholdコマンドでRDAREA1〜RDAREA6を閉塞します
pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6
(13) pdloadコマンドの制御文ファイルを作成します
制御文ファイル(/pdload/load01)の内容を次に示します。
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
source /pdrorg/unfile1 1 option srcendian=big 2 idxwork /pdrorg/idxwork 3 sort /sortwork 4
- 〔説明〕
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アンロードデータファイルの名称を指定します。
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1.で指定した,アンロードデータファイルのエンディアン形式を指定します。
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インデクス情報ファイル作成用のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。
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ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。
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(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
unload bes1:/pdrorg/unfile1 1 option srcendian=big 2 idxwork bes1 /pdrorg/idxwork 3 sort bes1 /sortwork 4 idxwork bes2 /pdrorg/idxwork 5 sort bes2 /sortwork 6
- 〔説明〕
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アンロードデータファイル(bes1用)の名称を指定します。
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1.で指定した,アンロードデータファイルのエンディアン形式を指定します。
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インデクス情報ファイル作成用(bes1用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。
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ソート用ワークディレクトリ(bes1用)の名称を指定します。
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インデクス情報ファイル作成用(bes2用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。
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ソート用ワークディレクトリ(bes2用)の名称を指定します。
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(14) pdloadコマンドでTABLE1のデータをロードします
pdload -b -W TABLE1 /pdload/load01
- 〔説明〕
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インデクス(INDEX1)も同時に再作成するため,-iオプションを省略してインデクス一括作成モードでインデクスを一括作成します。
-b:pdrorgコマンドで-Wオプションを指定して,バイナリ形式で出力したファイルを入力データファイルとするため,-Wを指定します。
/pdload/load01:(13)で作成したpdloadコマンドの制御文ファイル名を指定します。
(15) システムログファイルをスワップします
バックアップを取得する前に,pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします。
pdlogswap -d sys -w
- 〔説明〕
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HiRDB/パラレルサーバの場合,-sオプションを指定して,バックアップ対象の全サーバ分pdlogswapコマンドを実行します。
(16) pdcopyコマンドでバックアップを取得します
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -r RDMAST,RDDIR,RDDIC,RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6 -b /pdcopy/backup02 -p /pdcopy/list02
- 〔説明〕
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バックアップを取得するRDエリアを次に示します。
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マスタディレクトリ用RDエリア
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データディレクトリ用RDエリア
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データディクショナリ用RDエリア
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搬入する表を格納するユーザ用RDエリア及びユーザLOB用RDエリア(RDAREA1〜RDAREA6)
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-r:バックアップを取得するRDエリアの名称を指定します。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。
バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。
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(17) pdrelsコマンドでRDAREA1〜RDAREA6の閉塞を解除します
pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。