8.1.5 syslogfileに出力するメッセージの重要度の変更
HiRDBをsyslogfileに出力されるメッセージの重要度で監視したり,OSの機能でsyslogfileへのメッセージ出力抑止をしたりしている場合,監視対象の重要度ではないメッセージも監視するために,ユーザが監視が必要と判断するメッセージの重要度表示を変更して,そのメッセージをsyslogfileに出力できます。例えば,HiRDBのメッセージの重要度がW(警告)のメッセージだけを監視している場合,システムの状況を表す,重要度がI(インフォメーション)のメッセージを監視できないことがあります。このようなとき,メッセージの重要度表示をWに変更して,syslogfileに出力し,監視漏れを防ぎます。
(1) 環境設定
重要度表示を変更するメッセージIDと,変更後の重要度をpdmlgputオペランドに指定します。なお,このオペランドでは,メッセージの出力抑止も指定できるため,-sオプションにはYを指定します。
- 注意事項
-
重要度を変更できるのは,syslogfileに出力されるメッセージだけです。そのため,同じメッセージがメッセージログファイルに出力されている場合,メッセージログファイルのメッセージの重要度は変更されません。
- 参考
-
HiRDBのメッセージの重要度と,OSがsyslogfileに出力するメッセージの優先度との対応を次の表に示します。
HiRDBのメッセージの重要度
syslogfileに出力されるメッセージの優先度
E
err(error)
W
warning(warn)
Q
notice
I
info
syslogfileに出力されるメッセージの優先度の詳細については,各OSのマニュアルを参照してください。
(2) 例題
インフォメーションメッセージのKFPH00211-I及びKFPH00212-Iメッセージの重要度表示を警告メッセージに変更し,KFPH00211-W及びKFPH00212-Wメッセージとしてsyslogfileに出力します(メッセージログファイルに出力されるメッセージの重要度はインフォメーションのままです)。この場合のpdmlgputオペランドの指定例を次に示します。
pdmlgput -s Y -l W -m KFPH00211,KFPH00212
- 〔説明〕
-
-s:syslogfileにメッセージを出力するため,Yを指定します。
-l:変更後の重要度W(警告メッセージ)を指定します。
-m:重要度表示を変更したいメッセージIDを指定します。