3.11.3 自動拡張時のHiRDBの処理
(1) 契機1で自動拡張する場合
システムログファイルの空き容量監視機能で,システムログファイルの空き率が警告値未満になったことをHiRDBが検知した場合に自動拡張するときのHiRDBの処理の詳細を次に示します。
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スワップ先にできる状態の待機ファイルが複数ある場合,現用ファイルに割り当てる順番が最後のシステムログファイルから順に拡張します。
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システムログファイルの拡張中に,そのファイルにスワップした場合,拡張をやめて現用ファイルになるため,拡張対象外となります。このとき,スワップに時間が掛かることがあります。
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システムログファイルの拡張中に,待機ファイルがスワップ先にできる状態になった場合,そのファイルも拡張対象となります。
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システムログファイルの拡張中に,現用状態,スワップ先にできない状態,又は予約状態になったシステムログファイルは拡張対象外となります。
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すべてのスワップ先にできる状態の待機ファイルを1回ずつ拡張したら,拡張を終了します。
(2) 契機2で自動拡張する場合
現用のシステムログファイル満杯によるスワップ時に,スワップ先にできる状態の待機ファイルがない場合に自動拡張するときのHiRDBの処理の詳細を次に示します。
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現用ファイルを拡張します。このとき,システムログの入出力に時間が掛かることがあります。
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現用ファイルの拡張中に,拡張対象のファイルが増えた場合(待機ファイルがスワップ先にできる状態になったなど),現用ファイルの拡張をやめ,拡張対象となったシステムログファイルを拡張します。なお,現用ファイルの拡張をやめるまでに時間が掛かることがあります。
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現用ファイルの拡張中に,現用状態,スワップ先にできない状態,又は予約状態になったシステムログファイルは拡張対象外となります。
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すべてのスワップ先にできる状態の待機ファイルを1回ずつ拡張したら,拡張を終了します。
(3) 拡張中にユニットが異常終了した場合
システムログファイルの自動拡張中にユニットが異常終了した場合,ユニット再開始後に自動拡張可否の状態を引き継ぎます。
なお,ユニットが異常終了したタイミングによっては,拡張中だったシステムログファイルがあるHiRDBファイルシステム領域に不整合が発生するおそれがあります。その場合,pdffsckコマンドでHiRDBファイルシステム領域の整合性の検証及び修復を行う必要があります。