3.8.2 環境設定
自動ログアンロード機能を使用するには,次に示す環境設定が必要です。
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アンロードログファイル作成ディレクトリの作成
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pd_log_auto_unload_pathオペランドの指定
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pd_log_auto_unload_restartオペランドの指定(障害時にリトライさせる場合)
- 〈この項の構成〉
(1) アンロードログファイル作成ディレクトリの作成
HiRDB管理者がアンロードログファイル作成ディレクトリを作成してください。ディレクトリを作成する前に,空きディスク容量を確認してください。空きディスク容量が少ないと,アンロードログファイルの作成によってディスク容量不足が発生することがあります。
また,作成するディレクトリには,HiRDB管理者に対して読み込み権限,書き込み権限,及び実行権限を与えてください。
アンロードログファイルをHiRDBファイルシステム領域に作成する場合は,ユティリティ用のHiRDBファイルシステム領域を作成してください。
なお,HiRDB/パラレルサーバの場合は,サーバごとに異なるディレクトリを作成してください。
(a) 必要な空きディスク容量
必要な空きディスク容量を次に示します。
必要なディスク容量(単位:バイト) =(アンロードするシステムログファイルの総レコード数※1 ×システムログファイルのレコード長)※2 ×ディレクトリ内に作成するアンロードログファイル数×1.2
- 注
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ここで計算する空きディスク容量は1ディレクトリの容量ではありません。ディレクトリを二つ以上作成する場合は,全ディレクトリの空きディスク容量です。
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一つのディレクトリではディスク容量が不足する場合は,ディレクトリを二つ以上作成してください。
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- 注※1
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システムログファイルの自動拡張機能を適用している場合,pd_log_auto_expand_sizeオペランドの拡張上限サイズに指定した値で計算してください。
- 注※2
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システムログファイルの概算値です。
(b) アンロードログファイル作成ディレクトリを幾つ作成するか
アンロードログファイル作成ディレクトリは最大128個作成できますが,多く作成することはお勧めしません。管理が大変にならないよう多くても4個ぐらいにすることをお勧めします。1個だと管理が楽になりますが,ディスク容量満杯又はディスク障害などが発生した場合,自動ログアンロード機能が停止します。
ディレクトリを二つ以上作成しておけば,すべてのディレクトリでアンロードログファイルの作成が失敗しないかぎり自動ログアンロード機能が停止しません。このとき,異なるパーティションにディレクトリを作成してください。
(c) 注意事項(重要)
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マルチHiRDBの場合は,HiRDBごとに異なるディレクトリを作成してください。同じディレクトリを指定すると,どのアンロードログファイルがどのHiRDBに対応しているか分からなくなる可能性があります。
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ディレクトリ内にアンロードログファイル以外のファイルを作成しないでください。アンロードログファイル以外のファイルを作成した場合,そのファイルをHiRDBが削除することがあります。
(d) アンロードログファイルをHiRDBファイルシステム領域に作成する場合
アンロードログファイルをHiRDBファイルシステム領域に作成する場合は,pdfmkfsコマンドでHiRDBファイルシステム領域を作成してください。pdfmkfsコマンドに指定するオプションの目安を次の表に示します。
(2) pd_log_auto_unload_pathオペランドの指定
作成したアンロードログファイル作成ディレクトリをpd_log_auto_unload_pathオペランドに指定してください。
アンロードログファイルをHiRDBファイルシステム領域に作成する場合は,そのHiRDBファイルシステム領域名を指定してください。
(3) pd_log_auto_unload_restartオペランドの指定(障害時にリトライさせる場合)
pd_log_auto_unload_restartオペランドにYを指定,又は指定を省略すると,一時的な障害でアンロードが失敗した場合,次回のシステムログファイルのスワップを契機にアンロードをリトライします。