Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録G.4 注意事項

  1. ディスクの換装などで,pdfmkfsコマンドの-sオプションに4096を指定しないで作成したHiRDBファイルシステム領域を,論理セクタ長が4096バイトのディスクへOSのコマンドなどを使用して直接移動した場合,そのHiRDBファイルシステム領域は使用できません。

  2. ページ長が4096の倍数でないRDエリア及びHiRDBファイルを,論理セクタ長が4096バイトのディスクへ移動する場合,移動対象がシステムファイルのときは,pdstsinitコマンド及びpdloginitコマンドで作成し直してください。

    RDエリアの場合,データベース再編成ユティリティ(pdrorg -k unld)でデータを退避し,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のinitialize rdarea文でページ長を4096の倍数に変更後にデータを入れ直してください。なお,論理セクタ長が4096バイトのディスクにRDエリアを作成する場合は,RDエリアのページの最大長は28672になります。そのため,行長が28626以上の表のデータは移動できません。

  3. データベース複写ユティリティ(pdcopy)及びpdfbkupコマンドでのバックアップの取得と,データベース回復ユティリティ(pdrstr)及びpdfrstrコマンドでのバックアップからの回復の可否を次の表に示します。

    RDエリアのページ長

    HiRDBファイルシステム領域のセクタ長

    回復可否

    バックアップ取得先

    バックアップからの回復先

    4096の倍数

    512,1024

    512,1024

    回復できます

    4096

    回復できます

    4096

    512,1024

    回復できます

    4096

    回復できます

    4096の倍数

    でない

    512,1024

    512,1024

    回復できます

    4096

    回復できます

    4096

    512,1024

    該当しません(バックアップ先に作成できません)

    4096

    該当しません(バックアップ先に作成できません)

  4. 論理セクタ長が4096バイトのディスクでない場合に「運用方法」の操作を行っても問題はありません。

  5. pdworkに指定したHiRDBファイルシステム領域のセクタ長を変更する場合は,HiRDBが停止した状態で行ってください。