29.4.1 HiRDBの開始
拡張ユニットを除いたHiRDB(すべての基本ユニット)を開始する場合,システムマネジャがあるユニットでpdstartコマンドを実行します。すべての基本ユニットの開始処理が完了すると,KFPS05210-Iメッセージが出力されるため,このメッセージが出力されていることを確認します。
- HiRDB開始時の注意事項
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HiRDB開始時,pdstartコマンドのオプション,及び前回の拡張ユニットの終了状態によって開始するユニットが異なります。pdstartコマンド実行時に開始するユニットと開始処理完了時点を次の表に示します。
なお,HiRDBを開始する場合,pdlsコマンドなどですべてのユニットが終了していることを確認してからpdstartコマンドを実行してください。
表29‒1 pdstartコマンド実行時に開始するユニットと開始処理完了時点(拡張ユニット使用時) pdstartのオプション
前回の拡張ユニットの終了状態※1,※2
開始するユニット
HiRDBの開始処理が完了する時点
pdstart(オプションなし)
正常終了
基本ユニット
すべての基本ユニットの開始処理完了時点(KFPS05210-Iが出力されます)
計画停止
強制終了
異常終了
基本ユニット,及び前回開始していた拡張ユニット
すべての基本ユニット,及び前回開始していた拡張ユニットの開始処理完了時点(KFPS05210-I及びKFPS05273-Iが出力されます)
pdstart -r
−
基本ユニット※3
すべての基本ユニットの開始処理完了時点(KFPS05210-Iが出力されます)
pdstart -i ※4,※5
pdstart dbdestroy ※4
基本ユニット
(凡例)−:前回の拡張ユニットの終了状態は影響しません。
- 注※1
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前回の拡張ユニットの終了状態は,KFPS05274-Iメッセージの出力有無で分かります。このメッセージが出力されている場合は正常終了,出力されていない場合は計画停止,強制終了,又は異常終了のどれかになります。
- 注※2
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システムマネジャがあるユニットのユニット用ステータスファイルに拡張ユニットの終了状態の情報が格納されています。そのため,システムマネジャがあるユニットのユニット用ステータスファイルを再作成した後にHiRDBを開始すると,前回の拡張ユニットの終了状態に関係なく,基本ユニットだけが開始されます。
- 注※3
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pdstart -rコマンドでは,拡張ユニットは開始しません。拡張ユニットのRDエリアのバックアップを取得したり,RDエリアを回復したりする場合は,pdstart -u -rコマンドで対象となる拡張ユニットを開始してください。
- 注※4
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pdstart -i又はpdstart dbdestroyコマンドを実行する前に,すべてのユニットが終了していることを確認してください。すべてのユニットが終了していない状態でpdstart -i又はpdstart dbdestroyコマンドを実行すると,HiRDBが一部のユニットの開始を認識しないことがあります。pdls -d ustコマンドを各ユニットで実行し,ユニットが稼働している場合はpdstop -zコマンドで終了してください。
- 注※5
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拡張ユニットの構築後にpdstart -iコマンドを実行してデータベースの初期設定をした場合,「拡張ユニットの構築」の手順3.(HiRDBファイルシステム領域の作成)からやり直して,拡張ユニットを再構築してください。再構築しないで拡張ユニットを開始すると,拡張ユニットにデータベースの初期設定が反映されません。そのため,拡張ユニットにRDエリアを作成するときに矛盾を検知して,エラーになります。