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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


24.11.2 自動データロード機能適用中にHiRDBで障害が発生した場合

自動データロード機能を適用中にHiRDBで障害が発生した場合のHiRDBの動作と,対処方法を次の表に示します。HiRDB管理者は,対処方法の内容を基に,障害原因に応じた対処をしてください。

表24‒39 自動データロード機能適用中のHiRDBの障害内容と,対処方法

障害内容

障害原因

HiRDBの動作

機能の継続

HiRDB管理者の対処方法

監査証跡ファイルにスワップが発生した時,MGRユニットへの通信が失敗した場合

  • 原因1:MGRユニットが停止しています。

  • 原因2:MGRユニットと,スワップした監査証跡ファイルのある非MGRユニットの間で,通信障害が発生しています。

  • KFPS05193-Eメッセージを表示します。

    ただし,次に示す通信障害の場合は,メッセージが表示されません。

    ・電文送信と同時にMGRユニットとの間で通信障害が発生した場合

    ・電文送信先のプロセスにスレッドを受け付ける余裕がない場合

  • 自動データロード処理は,障害が解消した後,監査証跡ファイルのスワップが発生した時に実行します。

  • 原因1:pdstart -qコマンドでMGRユニットを再開始してください。

  • 原因2:原因を調査し,MGRユニットと非MGRユニット間の通信障害を解消してください。

監査証跡ファイルにスワップが発生したのに,自動データロード対象にならない場合

MGRユニットと,スワップした監査証跡ファイルのある非MGRユニットの間で,通信障害が発生しています。

原因を調査し,MGRユニットと非MGRユニット間の通信障害を解消してください。

自動データロードで,pdloadの起動に失敗した場合

  • 原因1:システム内の最大プロセス数が限界に達しています。

  • 原因2:メモリ不足が発生しているため,プロセスが生成できません。

  • KFPS05717-Wメッセージを表示します。

  • 自動データロードは,一定時間経過後に再実行します。

  • 原因1:MGRユニットが動作するサーバマシンの最大プロセス数を見直してください。

  • 原因2:MGRユニットが動作するサーバマシンのメモリ使用量を減らしてください。

自動データロード対象のファイルが存在するのに,自動データロードが実行されない場合

  • 原因1:自動データロード対象の監査証跡ファイルがあるユニットが停止しています。

  • 原因2:MGRユニットと自動データロード対象の非MGRユニットの間で,通信障害が発生しています。

  • 原因3:自動データロード機能が停止しています。

  • 原因4:HiRDBの停止処理を実行しています。

  • KFPS05718-Wメッセージを表示します。

  • 自動データロード対象の監査証跡ファイルが別のユニットにある場合は,その監査証跡ファイルを先にデータロードします。

  • 原因1〜3で,障害が解消した場合,先行の自動データロードが完了した後に,該当する監査証跡ファイルの自動データロードを開始します。

  • 原因1:自動データロード対象の監査証跡ファイルがあるユニットを,pdstart -qコマンドで起動してください。

  • 原因2:原因を調査し,MGRユニットと非MGRユニット間の通信障害を解消してください。

  • 原因3:監査人がpdaudatld -tコマンドで明示的に自動データロード機能を停止していなかった場合は,機能が停止した原因を調査し,対策してください。

  • 原因4:次回HiRDBを起動した時に再度自動データロード対象になるので,対処は不要です。

ユニットダウンにより,自動データロードがエラー終了した場合

自動データロード中の監査証跡ファイル又は監査証跡表のある非MGRユニットが,強制停止,異常終了,又は系切り替えを行いました。

KFPS05713-Eメッセージを表示します。

×

pdstart -qで非MGRユニットを再開始してください。

MGRユニットが強制停止,異常終了,又は系切り替えを行いました。

  • MGRユニットの停止と同時に,自動データロードも停止します。

  • 自動データロードは,MGRユニット再開始後に行います。

pdstart -qでMGRユニットを再開始してください。

(凡例)

○:自動データロード機能は停止しません。

×:自動データロード機能は停止します。障害の原因を取り除いた後,pdaudatld -b で機能を再開始する必要があります。

MGRユニット:システムマネジャがあるユニット

非MGRユニット:システムマネジャがないユニット