Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


21.6.5 例題5(マスタディレクトリ用RDエリアだけを回復する場合)

マスタディレクトリ用RDエリアだけを障害発生直前の最新の同期点に回復します。システムログファイルの運用方法は,システムログをアンロードする運用をしています。

〈この項の構成〉

(1) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます

HiRDB/パラレルサーバの場合は,全サーバのシステムログファイルを調べてください。

pdlogls -d sys

(2) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします

(1)で調べた現用ファイルの内容をアンロードしてください。HiRDB/パラレルサーバの場合は,全サーバの現用ファイルをアンロードしてください。

pdlogunld -d sys -g log01 -o /unld/unldlog02

(3) マスタディレクトリ用RDエリアをバックアップ取得時点に回復します

ほかの製品のリストア機能を使用して,マスタディレクトリ用RDエリアをバックアップ取得時点に回復します。

(4) pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します

pdstart -r

(5) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します

pdrstr -m /rdarea/mast/mast01 -l /unld/unldlog01,/unld/unldlog02 
-w /tmp/sortwork -r MAST
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-l:アンロードログファイルの名称を指定します。

-w:ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。

-r:マスタディレクトリ用RDエリア(MAST)の名称を指定します。

(6) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

(7) マスタディレクトリ用RDエリアのバックアップを取得します

ほかの製品のバックアップ機能を使用して,マスタディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイルシステム領域のバックアップを取得してください。

(8) pdstartコマンドでHiRDBを開始します

pdstart