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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


21.4.1 例題1(最新の差分バックアップ取得時点に回復する場合)

ユーザ用RDエリア(rdarea01,rdarea02)を差分バックアップ取得時点に回復します。

なお,処理対象のRDエリアだけではなく,関連のあるRDエリアについても同時に回復する必要があります。回復対象となるRDエリアについては,「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 回復対象のRDエリアに関連のあるRDエリアを確認します

この操作は,ユーザ用RDエリア,及びユーザLOB用RDエリア(インナレプリカ機能を使用している場合は,ユーザ用RDエリアのオリジナルRDエリア,及びユーザLOB用RDエリアのオリジナルRDエリア)に対してだけ実行します。また,横分割表を定義している場合は,pdrdreflsコマンドの-tオプションを実行し,横分割表を構成するRDエリアを確認します。

回復対象のRDエリアが不足している場合は,追加します。

pdrdrefls -k chk -e org -c ref
-r rdarea01,rdarea02

(2) 障害閉塞しているRDエリアをpdcloseコマンドでクローズします

pdclose -r rdarea01,rdarea02

(3) pdrstrコマンドでRDエリアを回復します

pdrstr -m /rdarea/mast/mast01 -g backupg1 -K /pdcopy/admfile -r rdarea01,rdarea02
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-g:差分バックアップグループ名を指定します。

-K:差分バックアップ管理ファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域名を指定します。

-r:回復するRDエリア(rdarea01,rdarea02)の名称を指定します。

(4) 回復したRDエリアの障害閉塞をpdrelsコマンドで解除してオープンします

pdrels -r rdarea01,rdarea02 -o