Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.17.7 システムログファイルの追加方法

システムログファイル不足が発生したサーバに,システムログファイルを追加する手順を説明します。

注意事項

システムログファイルを追加する前に,HiRDB Datareplicatorが稼働中かどうかを確認してください。稼働中の場合はHiRDB Datareplicatorを終了し,システムログファイルを追加した後に開始してください。

図20‒7  システムログファイルの追加手順(フロー)

[図データ]

注 図中の項番は,以降の説明の( )の番号と対応しています。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBファイルシステム領域に空き領域があるか確認する

pdfstatfsコマンドを実行して,システムログファイル用のHiRDBファイルシステム領域の空き領域を確認してください。

なお,システムログファイルを二重化している場合は,A系,B系それぞれのHiRDBファイルシステム領域の空き領域を確認してください。

(例)

[図データ]

この例の場合,HiRDBファイルシステム領域の空き領域のサイズは,23978キロバイトになります。

空き領域を確認した結果,システムログファイルを追加するための空き領域が十分にない場合は,次の手順に進んでください。空き領域が十分にある場合は,(3)の手順に進んでください。

(2) システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を作成する

pdfmkfsコマンドを実行して,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を作成してください。

(例)

pdfmkfs  -n 1000 -l 32 -k SYS /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGA
pdfmkfs  -n 1000 -l 32 -k SYS /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGB

-nオプションには,HiRDBファイルシステム領域のサイズ(単位:メガバイト)を指定します。ユニットの再開始時に必要となるシステムログファイルの容量以上のサイズを指定してください。

-kオプションには,SYS(システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域)を指定します。

この例では,A系のシステムログファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域と,B系のシステムログファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域の二つを作成しています。

HiRDBファイルシステム領域を作成できる分の空き容量がディスクにない場合は,ディスクを追加してHiRDBファイルシステム領域を作成してください。

(3) システムログファイルを作成する

pdloginitコマンドを実行してシステムログファイルを作成してください。

(例)

pdloginit -d sys -s bes1 -f /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGA/log008a -n 500000
pdloginit -d sys -s bes1 -f /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGB/log008b -n 500000

-nオプションには,システムログファイルのレコード数を指定します。ユニットの再開始時に必要となるレコード数以上の値を指定してください。

この例では,A系及びB系のシステムログファイルを作成しています。

(4) サーバ定義を修正する

(3)で作成したシステムログファイルに関する定義をサーバ定義に指定してください。サーバ定義のpdlogadfg及びpdlogadpfオペランドを追加します。

(例)

pdlogadfg -d sys -g log008 ONL
pdlogadpf -d sys -g log008 -a /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGA/log008a
                           -b /hirdb/system_dir/logfiles/ADDLOGB/log008b

システムログファイルを追加するサーバのサーバ定義を修正します。

(5) サーバ定義の内容を確認する

pdconfchkコマンドを実行してサーバ定義の内容を確認してください。

(例)

pdconfchk
 
KFPS05007-I System definition check ended. return code = 0

pdconfchkコマンドのリターンコードが0のため,サーバ定義が正しく修正されています。