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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.13.2 接続ユーザ情報ファイルと接続ユーザ詳細ファイル

接続中のユーザが存在する状態でHiRDBを終了しようとした場合,KFPS05120-Wメッセージを出力して接続ユーザ情報ファイル($PDDIR/spool/cnctusrinf),及び接続ユーザ詳細ファイル($PDDIR/spool/cnctusrdtl)を出力します。HiRDB/パラレルサーバの場合,これらのファイルはシステムマネジャがあるサーバマシンに出力されます。HiRDB管理者はこれらのファイルの情報から接続中のユーザを特定してください。

〈この項の構成〉

(1) 接続ユーザ情報ファイルの出力情報

出力例
 UNIT ID : M350(173420)
 UID    PID         GID    SVID      TIME    PROGRAM     C-GRP  C-PID       C-IP
   334       22118    300  fes1      173330  uap00        PC         22205  172.17.32.37
 
 UNIT ID : M35b(173427)
 UID    PID         GID    SVID      TIME    PROGRAM     C-GRP  C-PID       C-IP
   334       17524    300  fes2      173343  uap01        PC         17619  172.17.32.39
   334       17533    300  fes2      173333  uap02        PC         22200  172.17.32.37

〔説明〕

UNIT ID:

ユニット識別子(4バイト)と,接続ユーザ情報ファイルの作成時刻(6バイト,時分秒形式)に括弧を付けて表示します。

UID:

HiRDBに接続中のユーザのユーザIDを表示します(5バイト,右詰め表示)。

PID:

HiRDBのサーバプロセスのプロセスIDを表示します(10バイト,右詰め表示)。

GID:

HiRDBに接続中のユーザのグループIDを表示します(5バイト,右詰め表示)。

SVID:

ユーザが接続しているサーバのサーバ名を表示します(8バイト,左詰め表示)。

HiRDBのサーバプロセス起動直後には,空白が表示される場合があります。

TIME:

HiRDBがサービスの要求を受け付けた時刻(時分秒)を表示します(6バイト)。ユーザが接続していないサーバについては999999を表示します。

PROGRAM:

クライアント環境定義のPDCLTAPNAMEオペランドの指定値が表示されます(30バイト,左詰め)。PDCLTAPNAMEオペランドを省略した場合は,「Unknown」を表示します。PDCLTAPNAMEオペランドについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

  • ユティリティの場合は「********」を表示します。

  • HiRDBのサーバプロセス起動直後には,「********」が表示される場合があります。

C-GRP:

HiRDBに接続中のユーザの種別(クライアントグループの種別)を表示します(2バイト)。

なお,クライアントグループの接続枠保証機能を使用していて,ユーザ任意のクライアントグループを定義している場合は,ユーザが定義したクライアントグループ名称を表示します。

表示される

文字列

ユーザの種別

XA

X/Open XAインタフェースでHiRDBに接続したユーザです。

PC

PCクライアントからHiRDBに接続したユーザです。

WS

WSクライアントからHiRDBに接続したユーザです。

C-PID:

HiRDBに接続中のクライアントのプロセスIDを表示します(10バイト,右詰め)。

次に示す場合は表示されません。

  • UAPをリンケージしたクライアントのバージョンがHiRDB Version 4.0 04-00より前の場合

  • Type4 JDBCドライバから接続している場合

C-IP:

HiRDBに接続中のクライアントのIPアドレスを表示します(15バイト,左詰め)。

(2) 接続ユーザ詳細ファイルの出力情報

接続ユーザ詳細ファイルには次に示すコマンドの実行結果が出力されます。

各コマンドの実行結果については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。