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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.6.3 現用ファイルの両系に障害が発生したためHiRDB(ユニット)を再開始できないときの対処方法

現用ファイルの両系障害が発生すると,HiRDB(ユニット)の再開始に必要な情報が失われるため,HiRDBを再開始できなくなります。この場合,pdstart dbdestroyコマンドでHiRDBを強制開始してください。

このとき,HiRDBは前回稼働時の情報を引き継ぎません。したがって,HiRDB管理者がデータベースの内容を回復する必要があります。データベースの内容を回復するには,バックアップ及びシステムログ(アンロードログ)を入力情報として,データベース回復ユティリティを実行します。データベースの回復方法については,「データベースの回復方法」を参照してください。

なお,HiRDBを強制開始する前に,「HiRDB(ユニット)を強制開始するときの注意事項」を参照してください。

注意事項
  • データベースの内容を回復するまでは,そのデータベースをアクセスできない状態(RDエリアをpdhold -cコマンドで閉塞かつクローズ状態)にしておいてください。

  • HiRDBを強制開始すると,前回のHiRDB開始後に更新したすべてのRDエリア(システム用RDエリアも含みます)が破壊されます。したがって,強制開始をする場合は,破壊されたRDエリアをデータベース回復ユティリティで回復する必要があります。RDエリアを回復しないと,その後のHiRDBの動作を保証できません。