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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.4.1 HiRDBが正常開始できないときの対処方法

実行者 HiRDB管理者

HiRDBが正常開始できないのは,次の表に示す原因が考えられます。

表20‒9 HiRDBが正常開始できないときに考えられる原因とその対処方法

考えられる原因

対処方法

HiRDBが正しくインストール又はセットアップされていません。

HiRDBのインストール又はセットアップをし直してください。

HiRDBシステム定義に誤りがあります。

HiRDBシステム定義に誤りがある旨のメッセージが出力されます。そのメッセージを参考にして,HiRDBシステム定義を修正してください。

環境変数の設定に誤りがあります。

環境変数を正しく設定してください。環境変数の設定方法については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

リモートシェルの実行環境が設定されていません。

リモートシェルの実行環境を設定してください。リモートシェル実行環境の設定については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

メモリ又はファイル容量が不足しています。

メモリ又はファイル容量が不足している旨のメッセージが出力されます。不要なプロセスを停止させるか,又は不要なファイルを削除してください。なお,共用メモリの場合は,HiRDBシステム定義を見直してください。プロセス固有メモリの場合は,必要のないプロセスを停止してください。

また,必要に応じてOSの共用メモリ関連のオペレーティングシステムパラメタを見直してください。オペレーティングシステムパラメタについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

HiRDBの開始に必要なファイルがありません。

HiRDBの開始に必要なファイルがない旨のメッセージが出力されます。そのメッセージを参考にして,必要なファイルを作成してください。

HiRDBの開始に必要なファイルに障害が発生しました。

メッセージを参照して障害が発生したファイルを調べてください。その後,「システムログファイルに障害が発生したときの対処方法」〜「ファイル障害が発生したとき(システムファイル以外のファイル)の対処方法」を参照して対策してください。

OSの構成がHiRDBの実行環境として不適当です。

OSを構築し直して,HiRDBシステム定義を修正してください。

現用のシステムログファイルを割り当てられません。

アンロード待ち状態のシステムログファイルをpdlogunld又はpdlogchgコマンドで,アンロード済み状態にしてください。

特定のユニットに障害が発生しています(HiRDB/パラレルサーバ限定)。

障害などで起動できないユニットがある場合,縮退起動をすると,残りの正常なユニットだけでHiRDBを開始できます。縮退起動の方法については,「縮退起動をするときの運用方法(HiRDB/パラレルサーバ限定)」を参照してください。

ライブラリが正しく共用化されていません。

(マルチHiRDBの場合)

ライブラリを共用化し直してください。ライブラリの共用化については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

備考

HiRDB開始時の障害で,よくある問い合わせをQ&Aにまとめました。HiRDB開始時の障害のQ&Aについては,「HiRDBの開始に関する質問」を参照してください。