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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


19.2.1 最適化情報の収集,登録

〈この項の構成〉

(1) 最適化情報を収集する表

最適化情報の収集,登録を行う場合,すべての表から最適化情報を収集して,ディクショナリ表に登録することをお勧めします。一部の表だけ最適化情報を収集,登録する場合は,表の結合など,一つのSQLで複数の表をアクセスするときに,最適化情報を収集している表と収集していない表が混在しないように注意してください。

なお,最適化情報の収集,登録を行っても,必ずしも最適なアクセスパスを選択するとはかぎりません。より最適なアクセスパスを選択したい場合は,登録されている最適化情報を削除して,ユーザがSQL単位でチューニングするようにしてください。

(2) 最適化情報の収集,登録の手順

最適化情報の収集,登録の手順を次に示します。

<手順>
  1. 最適化情報の収集対象の表を決定する。

    最適化情報を収集する表」の内容を考慮して,最適化情報を収集するかどうか,及びどの表から最適化情報を収集するかを判断してください。

  2. 最適化情報収集レベルを決定する。

    最適化情報収集レベルを決定してください。最適化情報収集レベルは,最適化の精度がより向上するlvl2をお勧めします。

  3. 最適化情報を収集,登録する。

    pdgetcstコマンドを使用して,最適化情報の収集,登録を実施してください。

    コマンド実行例:

    最適化情報の収集対象の表をUSER1.T1,最適化情報収集レベルをlvl2として,最適化情報を収集,登録します。このときのpdgetcstコマンドの実行例を次に示します。

    pdgetcst -a USER1 -t T1 -c lvl2