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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


15.9.4 例題3(同じユニットにあるバックエンドサーバに移動する場合)

同じユニットにあるバックエンドサーバにRDエリアを移動します。

〈この項の構成〉

(1) メモリ所要量の見積もり

移動先のバックエンドサーバで必要なメモリ所要量を見積もってください。メモリ所要量の見積もりについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

(2) pdcopyコマンドでバックアップを取得します

pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -a -b /pdcopy/backup01 -p /pdcopy/list01
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-M:バックアップ取得モードを指定します。

-a:全RDエリアのバックアップを取得することを指定します。RDエリアを移動すると,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアが更新されるため,全RDエリアのバックアップを取得します。

-b:バックアップファイル名を指定します。

-p:pdcopyコマンドの実行結果リストの出力ファイル名を指定します。

バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。

(3) pdholdコマンドで移動対象RDエリアを閉塞クローズします

pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3 -c

(4) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します

pdmodコマンドのmove rdarea文を記述した制御文ファイル(/pdmod/move01)を作成します。制御文ファイルの内容を次に示します。

move rdarea RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3                1
   to bes2;                                        2
〔説明〕
  1. 移動対象のRDエリア名を指定します。

  2. 移動先のサーバ名を指定します。

(5) pdmodコマンドでRDエリアを移動します

pdmod -a /pdmod/move01
〔説明〕

-a:pdmodコマンドの制御文ファイル名を指定します。

(6) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

(7) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します

pdstart

(8) pdcopyコマンドでバックアップを取得します

pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -a -b /pdcopy/backup02 -p /pdcopy/list02
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-M:バックアップ取得モードを指定します。

-a:全RDエリアのバックアップを取得することを指定します。RDエリアを移動すると,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアが更新されるため,全RDエリアのバックアップを取得します。

-b:バックアップファイル名を指定します。

-p:pdcopyコマンドの実行結果リストの出力ファイル名を指定します。

バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。