15.6.2 例題
ユーザ用RDエリア(RDAREA1〜RDAREA3)のオープン契機をINITIALからSCHEDULEに変更します。RDAREA1〜RDAREA3を除いた全ユーザ用RDエリアのオープン契機をINITIALからDEFERに変更します。なお,RDAREA1〜RDAREA3は同じHiRDBファイルシステム領域にあるとします。
- 〈手順〉
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HiRDBを正常終了します。
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システム共通定義を変更します。
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HiRDBを正常開始します。
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オープン契機を変更するRDエリアをpdholdコマンドで閉塞かつクローズ状態にします。
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pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します。
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pdmodコマンドでRDエリアのオープン契機を変更します。
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オープン契機を変更したRDエリアをpdrelsコマンドで閉塞を解除しオープン状態にします。
手順の数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。
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- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBを正常終了します
pdstop
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,ここでHiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
(2) システム共通定義を変更します
システム共通定義で次に示すオペランドを指定します。システム共通定義の内容を次に示します。
: set pd_rdarea_open_attribute_use = Y 1 set pd_rdarea_open_attribute = DEFER 2 :
- 〔説明〕
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RDエリアのオープン契機にDEFER又はSCHEDULEを使用することを指定します。
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全RDエリアのオープン契機の標準値をDEFERにします。
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(3) HiRDBを正常開始します
pdstart
(4) オープン契機を変更するRDエリアをpdholdコマンドで閉塞かつクローズ状態にします
pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3 -c
(5) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します
pdmodコマンドのalter rdarea文を記述した制御文ファイル(/pdmod/alter01)を作成します。制御文ファイルの内容を次に示します。
alter rdarea RDAREA1 open attribute SCHEDULE; alter rdarea RDAREA2 open attribute SCHEDULE; alter rdarea RDAREA3 open attribute SCHEDULE;
- 〔説明〕
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RDAREA1〜RDAREA3のオープン契機をDEFERからSCHEDULEに変更します。
(6) pdmodコマンドでRDエリアのオープン契機を変更します
pdmod -a /pdmod/alter01
- 〔説明〕
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-a:(5)で作成したpdmodコマンドの制御文ファイル名を指定します。
- 参考
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データベース構成変更ユティリティでRDエリアを追加した直後はオープン契機の指定が有効になりません。追加した直後はINITIAL属性になっています。オープン契機の指定を有効にするにはHiRDBを一度終了させた後に再度開始してください。開始モードに関係なく有効になります。
(7) オープン契機を変更したRDエリアをpdrelsコマンドで閉塞を解除しオープン状態にします
pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3 -o
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。