15.3.2 例題
ユーザ用RDエリア(RDAREA1)の容量を拡張します。
- 〈手順〉
-
-
pdfmkfsコマンドでRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を作成します。拡張するRDエリアのHiRDBファイルシステム領域に余裕がない場合にこの操作をしてください。
-
pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します。
-
pdmodコマンドでRDエリアを拡張します。
-
pdlogswap -d sys -wコマンドで,システムログファイルをスワップします。
-
pdcopyコマンドでバックアップを取得します。
手順の数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。
-
- 〈この項の構成〉
(1) pdfmkfsコマンドでRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を作成します
pdfmkfs -n 100 -l 10 -k DB -i /rdarea/area11
- 〔説明〕
-
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域(/rdarea/area11)を作成します。
-n:HiRDBファイルシステム領域の大きさをメガバイト単位で指定します。
-l:HiRDBファイルシステム領域に作成するHiRDBファイル数の最大値を指定します。
-k:RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を作成するため,DBを指定します。
-i:HiRDBファイルシステム領域を初期化することを指定します。
/rdarea/area11:作成するHiRDBファイルシステム領域の名称を指定します。
(2) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します
pdmodコマンドのexpand rdarea文を記述した制御文ファイル(/pdmod/expand01)を作成します。制御文ファイルの内容を次に示します。
expand rdarea RDAREA1 1 file name "/rdarea/area11/file01" 2 initial 1000 segments; 3
- 〔説明〕
-
-
拡張するRDエリア(RDAREA1)を指定します。
-
追加するHiRDBファイルを指定します。
/rdarea/rdarea11は,(1)で作成したHiRDBファイルシステム領域です。
-
HiRDBファイルのセグメント数を指定します。
-
(3) pdmodコマンドでRDエリアを拡張します
pdmod -a /pdmod/expand01
- 〔説明〕
-
-a:(2)で作成したpdmodコマンドの制御文ファイル名を指定します。
(4) pdlogswap -d sys -wコマンドで,システムログファイルをスワップします
pdlogswap -d sys -w
(5) pdcopyコマンドでバックアップを取得します
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -a -b /pdcopy/backup02 -p /pdcopy/list02
- 〔説明〕
-
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-a:このオプションを指定すると,全RDエリアのバックアップを取得します。RDエリアを拡張すると,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアの内容が更新されます。そのため,ここでは全RDエリアのバックアップを取得しています。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。
バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。