15.1.1 RDエリアの容量が不足したときの対処
実行者 HiRDB管理者
表に対してデータの追加や削除を繰り返すと,最初に見積もったRDエリアの容量では対応できなくなる場合があります。HiRDBは,データの検索効率や格納効率が低下した表に対して,次に示すメッセージを出力します。
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KFPA12300-I
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KFPH00211-I
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KFPH00212-I
- 〈この項の構成〉
(1) 次に示す場合はRDエリアの容量を大きくしてください
特に次に示す場合はRDエリアの容量を大きくするか,又はRDエリアを作成する必要があります。
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同じRDエリア内の表に対してこのメッセージが頻繁に出力される場合
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表の再編成中又は表の再編成の直後にこのメッセージが出力される場合
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インデクスの再編成中又はインデクスの再編成の直後にこのメッセージが出力される場合
このような場合はデータベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)でRDエリアの容量を大きくするか,又はRDエリアを作成してください。
(2) pddblsコマンドでRDエリアの未使用セグメント数が分かります
pddblsコマンドで,RDエリアの残容量(未使用セグメント数)が分かります。
- 例題
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RDエリア(RDAREA1)の未使用セグメント数をpddblsコマンドで調べます。
pddbls -r RDAREA1 -a STATE OF RDAREA RDAREA ID STATUS TYPE OPNMODE RDAREA1 4 OPEN USER INITIAL SEGMENT 75 / 700
- 〔説明〕
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未使用セグメント数/全セグメント数がSEGMENTに表示されます。未使用セグメント数がRDエリアの残容量となります。この例では,未使用セグメント数が75で,全セグメント数が700です。未使用セグメント数が残り少なくなったら,RDエリアを拡張します。
(3) リスト用RDエリアの容量が不足した場合
ASSIGN LIST文を実行すると,RDエリアのリスト作成数オーバー(KFPA11812-Eメッセージ)となる場合は,データベース構成変更ユティリティでリスト用RDエリアを追加してください。ASSIGN LIST文を実行すると,RDエリアのページ数不足(KFPA11756-Eメッセージ)となる場合は,次に示すどれかの方法で,RDエリアの容量を大きくしてください。
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RDエリアの追加
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RDエリアの拡張
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RDエリアの再初期化
ただし,RDエリアの再初期化でリスト用RDエリアの容量を拡張すると,リスト用RDエリア内のリストが削除されます。この場合,ASSIGN LIST文でリストを再作成する必要があります。
(4) RDエリアの自動増分機能を利用してください
RDエリアが容量不足になったとき,HiRDBファイルシステム領域内に空き領域があれば,自動的にRDエリアを拡張します。これをRDエリアの自動増分といいます。RDエリアの自動増分については,「RDエリアの自動増分」を参照してください。