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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


14.8.4 注意事項

〈この項の構成〉

(1) インデクス情報ファイルについて

(a) 作成されるファイル数

インデクス情報ファイルは,プラグインインデクスを格納しているRDエリアごとに作成されます。したがって,作成されるインデクス情報ファイルは,UAPで更新したプラグインインデクスの格納RDエリア数になります。

(b) 作成されるファイルの名称

インデクス情報ファイルに付けられる名称は,インデクス識別子及びRDエリア名によって決まります(次に示す条件に従って決まります)。このインデクス情報ファイル名をデータベース再編成ユティリティ(pdrorgコマンド)の制御情報ファイルに指定します。

条件

インデクス情報ファイル名

次に示す条件をすべて満たす場合

  • インデクス識別子長+RDエリア名称長 < 30バイト

  • インデクス識別子及びRDエリア名が注で説明する文字列である

インデクス識別子.RDエリア名

次に示す条件をすべて満たす場合

  • インデクス識別子長+RDエリア名称長 ≧ 30バイト

  • インデクス識別子及びRDエリア名が注で説明する文字列である

インデクスID.RDエリアID.インデクス識別子の一部

インデクス識別子及びRDエリア名に注で説明する文字列以外の文字列が含まれている場合

インデクスID.RDエリアID

A〜Z,a〜z,0〜9,ピリオド( .),下線( _ ),及び@で構成される文字列

この規則に従ってインデクス識別子及びRDエリア名を付けることをお勧めします。

注※

インデクス識別子の先頭12バイトが表示されます。

インナレプリカ機能を使用している場合

プラグインインデクスを格納しているRDエリアがレプリカRDエリアの場合,次に示す条件に従ってインデクス情報ファイル名が決まります。

条件

インデクス情報ファイル名

pd_plugin_ixmk_dirオペランドにインデクス情報ファイルを格納するディレクトリ名を指定した場合

インデクス識別子.オリジナルRDエリア名.RDエリア世代番号

次に示す条件をすべて満たす場合

  • インデクス識別子長+RDエリア名称長 < 27バイト

  • インデクス識別子及びRDエリア名が注で説明する文字列である

次に示す条件をすべて満たす場合

  • インデクス識別子長+RDエリア名称長 ≧ 27バイト

  • インデクス識別子及びRDエリア名が注で説明する文字列である

インデクスID.RDエリアID.インデクス識別子の一部.RDエリア世代番号

インデクス識別子及びRDエリア名に注で説明する文字列以外の文字列が含まれている場合

インデクスID.RDエリアID.RDエリア世代番号

A〜Z,a〜z,0〜9,ピリオド( .),下線( _ ),及び@で構成される文字列

この規則に従ってインデクス識別子及びRDエリア名を付けることをお勧めします。

注※

インデクス識別子の先頭9バイトが表示されます。

(c) 作成されるファイルの容量

インデクス情報ファイルの容量は大きくなるため注意してください。1ファイルの容量の概算は,次に示す計算式から求められます。ただし,pd_plugin_ixmk_dirオペランドにHiRDBファイルシステム領域名を指定する場合は,1ファイルのサイズを1,024バイトの境界になるよう切り上げる必要があります。

(12+E)×(A+B+C×D)+1024       (単位:バイト)

A:行データの追加件数(INSERT文での更新件数)

B:行データの更新件数(UPDATE文での更新件数)

C:プラグインインデクスの遅延一括作成を指定したUAPの数

D:UAP中のCOMMIT発行回数

E:プラグインの種類によって異なります。HiRDB Text Search Plug-inの場合は27となります。

(d) ファイルの削除

インデクス情報ファイルは不要になった時点で,HiRDBが自動的に削除します。削除するタイミングは次のとおりです。

  • プラグインインデクスの一括作成が正常終了したとき

  • プラグインインデクスの再作成を実行したとき

上記の操作をしない場合は,ファイルは削除されません。自分でファイルを削除してください。

(2) バックアップについて

UAPの実行中からプラグインインデクスを一括作成するまでの間は,表データとプラグインインデクスデータが不整合の状態になっています。したがって,この間はバックアップを取得しないでください。

(3) インデクス情報ファイル間のデッドロック

同じ横分割表に対して,プラグインインデクスの遅延一括作成を指定したUAPを同時に実行すると,インデクス情報ファイルの排他処理でデッドロックが発生することがあります。

(4) ストアドプロシジャ及びストアドファンクションについて

HiRDB Version 5.0 05-02より前のバージョンで作成したストアドプロシジャ及びストアドファンクションについては,プラグインインデクスの遅延一括作成ができません。PDPLGIXMK=YESを指定してプラグインインデクスの遅延一括作成をすると,KFPA11537-Eメッセージが出力されてエラーになります。この場合,次に示すどちらかの処置をとってください。